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25話 ページ25

しばらく切り続けている私の耳元で「俺、」と五条が口を開く。


「人が料理してんの初めて見たかも…」

A「ふ〜ん、で、ご感想は?」



私がそう尋ねると「なんか、いいかも」と五条がへにゃっと笑う。



その笑顔はいつも見るような意地の悪い笑顔じゃなく、幼い子供が笑うような笑顔だった。

100万回繰り返しても見たことがなかった笑顔に思わず作業していた手を止め目を見開く。





「なんだよその面食らった顔は」

A「え、いや、そんな顔初めて見たなって…」



100万回繰り返した私は五条のことは大体知っていると思っていたが、意外と何も知らないんだと驚かせられる。



A「てか、五条のお嫁さんになる人は大変だね、料理してるの初めて見るってことは家事全般した事ないでしょ?」




なんとなく流れを変えたくて別の話題を五条に振る




「したことない」

A「やっぱり、そんなんじゃ愛想尽かされちゃうよ〜」




笑いながら揶揄う私に五条は「ふ〜ん」と興味なさ気な返事をすると「じゃあさ、」と言葉を続ける。




「お前が面倒みてよ、それなら万事解決じゃん」

A「は?なにも解決してないが?」




名案じゃん!と笑う五条に思わず「は?」と口から漏れる。


何言ってんだこいつ、頭大丈夫か?


多分、無下限呪術の使い過ぎでついに脳が焼き切れてしまったんだと自分を納得させ、
また野菜を切る作業に戻る。





「何が不満なんだよ?顔良し、家柄良し、性格良しの三拍子揃ってる男が目の前にいるっていうのに」

A「顔と家柄は認めてやろう、ただし性格は認めない。いや、仮に三拍子揃っててもお前は無理」

「はぁ〜?なんでだよ」






五条は納得がいかないのか、子供のように「なんで、なんで」と騒ぎ立てる
「うるさい、うるさい、この話はもう終わり!」と話をぶった切り、鍋の下準備に専念する

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zero(プロフ) - 未成年飲酒じゃね?おーけーなの?おーけーおーけー (2021年10月23日 15時) (レス) @page31 id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - キャラの個性を使い切っていて凄く面白いです。大好きです。 (2021年2月19日 23時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
lil - うわぁぁ知ってるお話ぃぃぃ!?!?!?と思ったらあなた様でしたかぁぁぁぁぁ!(pixiv見てますフォローしてますありがとうございます!!!!) (2020年12月26日 23時) (レス) id: 6d602114ab (このIDを非表示/違反報告)
Panda - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年12月22日 11時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 続き楽しみです♪ (2020年12月21日 21時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ガチンコチン | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/ponponpon1234  
作成日時:2020年11月26日 16時

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