みお＝六兆年と一夜物語 ページ7
「こんな世界、私と彼女以外、みんないなくなればいいのにな!!」
声にならないはずの声が牢屋に響いた。牢屋の外のお母さんはこっちを向いて茫然としている。
気づけばその隣には彼女がいた。
お母さんがあの子の手を引っ張った。
「いやだ!!お母さん!!離してよ!!」
あの子の声を無視してお母さんはずんずんと歩いた。彼女は泣いている。
「いや………離して…!! あの子と……みおと一緒にいたいよ……!」
あの子の―――お姉ちゃんの声は遠ざかっていった。私だって思う。お姉ちゃんと話していたい。
遊んでいたい。お姉ちゃんの名前を知りたい。なんで血のつながった姉妹なのに、離れ離れで生きていかないといかないといけないだろうか。でも―――
今はこれでいいんだ。
ただ、本当にそう思うんだ。
いつかまた会えるよ、お姉ちゃん。
その時はまた、名前を教えてね―――――。
――――――――――――――――――――――――――――――
「…おちゃん……。みおちゃん……。みおちゃん!!」
「わっ!!」
聞き覚えのある声で起こされた。新友のゆっこだ。
家という牢獄から抜けだして出会った「最初」の友達。
「ごめん……。昔の夢見てた……」
「も〜、みおちゃんらしくないね〜」
家を飛び出たのは何歳の頃だったけな?まあ、そんなこといいか。
そのころの私は知らないことだらけだったし。歩き疲れて、ついにここまで来たんだよね。
驚いたことにゆっこも時定市出身だったんだよね。私と同じで家を飛び出してきて。
時定市以外の所で過ごすなんて、普通ならありえなかった。
つらかった毎日をゆっこが慰めてくれた。そしてこの高校に入学したんだ。
本当はあの子の制服の学校に通いたかったけど―――。
その日の夕方、ゆっこと一緒の下校していた。
今となっては鬼の子なんて差別はないらしい。行き交う人々も珍しいと思うだけで気味が悪いとは
思っていないと思う。その時。見覚えのある子をすれ違った。
―――紺色の髪。
思わず振り返った。すると、あっちも振り返っていた。
「あの子」は数年前より背が高くなっていた。
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誰も知らないお伽話は夕焼けの中に吸い込まれて消えていった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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美花 - きゃおりーーーん！私の大好きな「モザイクロール」お願い！ｗ(*´ω｀*) (2013年3月11日 20時) (
レス) id: 795796011d (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - 香里ー奈さん» そんなの気にしなくていーよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！むしろ私こそごめんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！ (2013年2月26日 21時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
香里ー奈 - フィラ＠レミ嫁さん» てか、本当に遅くなってゴメンなさぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁい!! マジでごめんよぉぉぉぉっぉぉぉぉぉっぉ!! (2013年2月26日 20時) (レス) id: 830798a2cc (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - ひぎゃぁぁぁぁorzパタッ{萌えすぎてぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ////遅いとか気にしてないよー！ (2013年2月18日 20時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - 香里ー奈さん» うん！いつまでも待ってるっ♪ (2013年1月7日 21時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香里ー奈 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sawadahana/
作成日時：2012年9月26日 18時
