ゆっこ＝ヘッドフォンアクター ページ4
交差点は当然、大渋滞だった。
怒号やら赤ん坊の泣き声で埋まっていく。
暴れだす人や泣きだす少女、祈りだした神父を追いぬいて、
私はほかの人とは違う、逆方向に走っていく。
体力には自信があるから、造作もない。ただここまで走ると息が切れ始める。
ヘッドフォンから依然声がして、
『あと12分だよ』
と告げる。
でも―――
「このまま全て消え去ってしまうなら、もう術はないでしょ?」
ヘッドフォンからは返事がこない。
あちこちから悲鳴が聞こえてきた。
走っているうちに思い出がこみあげて、頬に熱いものが伝った。
『駆け抜けて、残り1分だよ』
その声ももう、耳に入っていなかった。
目標の丘は、もう目の前にあった。
「ハッ・・・ハッ・・・ハア・・・」
息も絶え絶え、辿り着いた。
「誰か・・・いる!?」
空を映し出す壁の前に、一人、白衣の少女がいた。
「はかせ・・・!?」
「すごい!ゆっこってホントスゴイね〜!」
「はかせ!?なんでこんなところにいるの!?逃げようよ!!」
しかし、はかせは平然とした顔で、それどころか遊んでいるような顔でいった。
「だってはかせ、この町に飽きちゃったんだもん。だから・・・」
はかせは懐から何かを取り出した。
「もゥ、ふひつよー」
重いハズの爆弾をぽんと、町の方へ向かって投げた。
激しい爆発音とともに、町が焼かれていく。
家も、高いビルも―――。
「な、何してるのはかせぇ!!私の家も、みおちゃんの家も、麻衣ちゃんの家も―――、
東雲研究所も・・・全部焼けちゃったよ!?」
しかし、はかせは私の問いには答えず、続けた。
「はかせはしばらく、他の町を回ってきます!それじゃーねー」
そう言って丘を下りだした。
「待ってよはかせ！なんで・・・なんでこんなことに・・・」
はかせはスキップしながら、坂道を下っていく。
もう、視界にはいなかった。
「なんで・・・何がこうさせるの・・・?」
誰もいない丘の上で、私はひとりでに呟いた。
『ごめんね』
私の―――自分自身の声が耳にいつまでもこだましていた。
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美花 - きゃおりーーーん！私の大好きな「モザイクロール」お願い！ｗ(*´ω｀*) (2013年3月11日 20時) (
レス) id: 795796011d (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - 香里ー奈さん» そんなの気にしなくていーよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！むしろ私こそごめんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！ (2013年2月26日 21時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
香里ー奈 - フィラ＠レミ嫁さん» てか、本当に遅くなってゴメンなさぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁい!! マジでごめんよぉぉぉぉっぉぉぉぉぉっぉ!! (2013年2月26日 20時) (レス) id: 830798a2cc (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - ひぎゃぁぁぁぁorzパタッ{萌えすぎてぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ////遅いとか気にしてないよー！ (2013年2月18日 20時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - 香里ー奈さん» うん！いつまでも待ってるっ♪ (2013年1月7日 21時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香里ー奈 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sawadahana/
作成日時：2012年9月26日 18時
