アニメ『日常』でボカロ曲！！

はかせ＝カーニバル ページ30

「みおちゃーん! 今日カラオケ行かない?」

「あ〜、今日は何もないからいいよ」

　窓の外を見ると、ゆっこ達が騒がしく道を歩いていた。

　そしてその横に、なの。

　はかせは1人、指を齧る。

「嫌だよぅ……ずるいよぅ……」

　―――1人は嫌だよぅ。

　なのはそのまま東雲研究所を通り過ぎていく。

「なの……ねぇねぇ、早く帰ってきてよ。一緒に遊ぼうよ」

　―――なのと一緒に……そしてゆっこ達も……

　―――あれ?


　―――誰もいない。


「あ? なんだガキ」

　黒猫の阪本がこちらを振り向く。

「ねぇ阪本〜。阪本はずっとはかせの傍に居てくれるよね?」

「……ずっとって。俺にも命はあんだぞ? まあ死ぬまでなら……」


「ずっとずーっと、一緒だよね?」


　☆○☆

　ずるずる引きずる黒い皮。所々ついている赤い痕。

「誰もいない……誰もいない……」

　ぶつぶつと呟きながら玄関に向かう。物音が聞こえたからだ。

「帰りました〜」

　案の定、なのの声が聞こえる。なのはすぐにこちらに気づいた。

「あっ……は、かせ……それ……阪……」

　口を押さえてこちらを凝視するなの。

「ねぇ、なのはずっと一緒にいてくれる?」

「え……は、はい。もちろんずっと居ますよ?」


「だよね♪」


　☆○☆

「誰も居ない……誰も居ない……」

　荒れ果てた部屋の中、はかせはうずくまった。

　家の中のもの全部を壊して回った。家具、自分の作った機械、なの達との思い出――――

　みんな、壊してしまった。

「ふふっ……」

　笑えてくる。病みきってぐちゃぐちゃに汚れた今の自分が。

　ものを壊している時、凄く楽しかった。

　嬉しいし、気持ちが良かった。

　―――でも、



　寂しかった。



―――――
終わり方が意味不明だ……

ゆっこ＝腐れ外道とチョコレゐト→←↑の続き

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