みさと＝ロミオとシンデレラ ページ25
「―――と、いうわけだ。わかったな」
今日、お父さんに呼び出された。え?何をで呼び出されたって?
そんなの簡単。『笹原に近づくな』だ。
もう何回目になるだろう。でも、今回は認められなかった。だって――――。
「―――噛みつくほどに、痛いほどに、好きになってたのは私でしょ!?なんでお父さんたちがそんなことに口挟んでくるの!?もういい加減にしてよ!!」
私が大声を出したのをびっくりしたのか、お父さんは硬直していた(同室していたお母さんも)。
しかし、お父さんは我に返ると鬼の形相になった。
「父にそんなこと言っていいと思うのか!!」
私は踵を返し、父に部屋から飛び出た。このままじゃ、笹原は父に殺されかねない。
(笹原―――笹原―――笹原―――笹原!!)
私は2階の自室へ入った。窓は開け放たれている。
(私は今欲張りすぎてるからアンタに嫌われちゃう!!)
「笹原、ごめんなさい!!見た目に騙されて欲張りすぎるより、何かに絞った方が幸せになれるって初めて知った!!初めてアンタを―――人を愛せれた!!もうこんな生活イヤ!!笹原といっしょに暮らしてた方が幸せ!!これ以上の幸せなんて望まない!!」
私は窓から身を乗り出して叫んだ。声が枯れるほど。
「だから―――だから、お願い!!私を助けに来て!!」
私の頬に一筋の涙が伝った。返事はこない。私の叫び声がこだましてくるだけだ
「みさとっ!!待てっ!!」
お父さんの声と階段を駆け上がる音が聞こえる。
もう希望は―――
「私がお前を置いていくわけ、ないだろう?」
聞き覚えのある、聞くだけで幸せになれる声。
この声は―――
「なっ……笹原!!お前、一体どうやってここに……」
やっぱり。お父さん、あなたは笹原を閉じ込めていたのですね。私に会えぬよう。
窓の外にいる笹原は両手を広げた。
「立花みさと。私とともに行きたいのだろう?準備は整っている。さあ、早く行こう」
また、私の頬に涙が伝わる。もう迷いはない。私は窓から飛び降りた。
「みさとっ!!」
地面につくところで、笹原が私の体を受け止める。痛いはずの感触は、とても温かかった。
笹原は私をお姫様だっこで抱え、駈け出した。
「待てっ!!みさとっ!!」
お父さんが窓から身を乗り出して叫んでいる。お母さんもだ。
さようなら。お父さん、お母さん、みほし。私はこの人と生きるって決めたから。
行先はない。でも、私たちは前に進んでいくのだ。
みお＝十面相 ＜フェラ＠レミ嫁さんリク!!＞→←みさと＝ロミオとシンデレラ ＜フィラ＠レミ嫁さんリクエスト!!＞」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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美花 - きゃおりーーーん！私の大好きな「モザイクロール」お願い！ｗ(*´ω｀*) (2013年3月11日 20時) (
レス) id: 795796011d (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - 香里ー奈さん» そんなの気にしなくていーよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！むしろ私こそごめんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！ (2013年2月26日 21時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
香里ー奈 - フィラ＠レミ嫁さん» てか、本当に遅くなってゴメンなさぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁい!! マジでごめんよぉぉぉぉっぉぉぉぉぉっぉ!! (2013年2月26日 20時) (レス) id: 830798a2cc (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - ひぎゃぁぁぁぁorzパタッ{萌えすぎてぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ////遅いとか気にしてないよー！ (2013年2月18日 20時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
フィラ＠レミ嫁(プロフ) - 香里ー奈さん» うん！いつまでも待ってるっ♪ (2013年1月7日 21時) (レス) id: 134380e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香里ー奈 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sawadahana/
作成日時：2012年9月26日 18時
