アニメ『日常』でボカロ曲！！

なの・みほし＝からくり卍ばーすと ページ16

「見つけた……」

丑三つ時。闇夜に佇むは1人の―――１台のロボット。
息を潜めて真剣を構える。少しだけ横顔が見えた。不気味に笑っている。

いきなりその影が振り向いた。

「……ッ…!」
「女の子を探すなんて、スト―キング行為ですよ?」

そのロボからは未だに笑みが消えていない。それどころか先ほどより口のはしが上がっている。

「うるさいッ!大人しく処分されろ!!」
ふと、ロボの口から笑みが消えた。
「……それを聞いて素直に『うん』と言えるわけないで―――しょ!?」

最後の言葉のとき地面を蹴り、こっちに突っ込んできた。咄嗟に刀を前に出しガードする。
ロボの銃と私の刀で鍔迫り合いのような状態になった。

「あなたも……ただ利用されてきただけでしょう!?私と同じじゃないですか!!」
「違う!!私は私の意志で動いている!!お前とは違う!!」

私は刀でロボを突き飛ばした。

「へえ……やりますね。人間の割に」
「……お前が人間に対して何を思っているかわからないけど、私はお前を殺さなくちゃいけない」

また刀を構えた。ロボの笑みが蘇る。

「では私からも――行きますよッ!」

パァンパァン!!

ロボが銃を撃った。すかさず安全な場所に回避して、やり過ごす。
その中でかすかに思った。あいつの正体。

―――あの人を見たことがある。

しかしすぐに現実に戻された。

「甘いですッ!!」

追撃。胸を貫かれそうになったところで咄嗟に刀でガード。あと少し遅れていたらこの心臓から
鮮血が飛び散っていたかもしれない。

今度はこっちから突っ込んだ。あちらも腕の銃でガードしてくる。

また、同じ鍔迫り合いの態勢になった。

かすかに思い出してくる、ロボの存在。脳内を探りまわる。

―――思い出した。

「お前は……東雲なの?東雲研究所の?」

ロボの―――なのの顔から笑みが消えた。戸惑う表情が見て取れる。

「あなたは……立花みほしさん?みさとさんの妹?」

やっと思い出した。彼女の存在。そして私との関係。

「よかっ……」

安堵の息を吐こうとしたときに、悲劇は起こった。胸に鋭い痛みが走り、アスファルトの地面が
血に染まる。それが自分の胸から噴き出していると知ったのは数秒後だ。

「あ………」

なのの表情も曇っていた。これはなのがやったことではないだろう。そう信じたかった。

「みほしさん!……ごめんなさい!私、私……!」

そうか、なのがやったのか。まあ、いっか。今更。


私の意識は闇に消えていった。

みさと＝桜の季節→←なの・みほし＝からくり卍ばーすと

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー食べ物

すし

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す