アニメ『日常』でボカロ曲！！

もうすぐクリスマスだぜ!!企画!!　日常メンバーでジングルベル!! ページ11

『それではプレゼント交換開始!!』

クリスマス会実行委員の声で曲がスタートして、プレゼントがくるくると回る。

曲がストップした。

「ぼくは……落語の手ぬぐい?」
「あ、中之条、それ俺のプレゼントじゃん!!」
「え!田中君の!?やったー!」

という声がそこらじゅうから聞こえる。みおもプレゼント箱を開けた。
「私は……草?」
牧草とみられる草が入っていた。

「! それは私のプレゼントではないか」

笹原の声が聞こえた。

「え、ええ!!これ、笹原先輩のですか!?」
「うむ」

じゃ、じゃあ笹原先輩のは……。という夢的妄想が頭の中で流れる。
笹原がプレゼントを開けた。

みおの秘蔵マンガ………。

「そ、それはダメですぅぅぅぅ!!」

笹原の手から漫画を奪い取る。そして、そのままランナウェイ!!

ゆっこの元までたどり着いた。
「ほ〜?笹原先輩からもらったんだ〜」
ゆっこがニヤニヤしながら言ってきた。気付かぬうちに顔が真っ赤になっていたらしい。

―――うう……笹原先輩ごめんなさい……。

プレゼントをもらえなかった笹原の心の中で謝罪した。

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「次はダンスか〜」
1ヶ月くらい前からダンスの練習をしてきた。だから大丈夫だ。
どうやってペアを組むか、それは男子からの誘いだった。もちろん、顔がアレな生徒は
誘ってもらえない可能性もある。

「よーし、がんばるぞ!!」
「長野原みお」

またもや後ろを振り向くと笹原先輩がいた。プレゼントのことを怒るのか、とみおは心の中で
思ったが、どうやら違った。

「一緒に踊ってはくれぬか」

突然の誘いに、みおはただ固まることしかできなかった。

「え……えと……」
「いやなら断ってもいい」

その言葉で我に帰る。

「い、いえ!!躍らせていただきます!!」

みおは差し出された笹原の手を取った。

曲が流れだす。みんなが一斉の踊りだした。
みおも笹原にリードされながらも、踊っていた。
ゆっこと麻衣は踊る気が最初からなかったのか、体育館の隅で喋っていた。

「あの……ごめんなさい。笹原先輩……」
「? 何がだ?」
「プレゼントを……奪っていってしまって」

笹原は笑顔になった。

「気にするな」
「いえ、でも……」
「どうしても見られたくないものはプレゼントにしないことだ」

確かにそうだ。そこは反省。

「あの……笹原先輩」
「なんだ?」
「メリークリスマス!」
「……ああ、メリークリスマス」

みおの頭の中でジングルベルはなり続けていた。

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