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「偽優等生?」



この発言に、花宮くんはすんなりと「あぁそうだけど」と答えた。
最早裏も表も何も無い。



「はー……なーんだ」


私としては、
“花宮くんが完璧すぎる人じゃなくてよかった”という意味を込めたなーんだ、だったのだけれど、花宮くんは「なんだよ」と嫌そうに、でもわざわざ返事をしてくれたのだった。


「..ねー、花宮くん。 私と友達になってよ」



「……は。だからそれ、罰ゲームの話だろ」



「いやまあ昨日はそうだったんだけど、昨日は。 ..なんかちょっと、偽じゃないほうの花宮くんとお友達になりたいなー、と思いまして」



あ、好奇心? と付け足しておく。
ある意味完璧だけど、そうじゃない。お友達になりたいというよりは、面白そうだ。



「……お友達になれんの?俺と、お前が?」



「なーれーまーすー!絶対!」



私は頑なに友達になりたい、と連呼した。そこを動かなかった。
原くんが花宮くんの後ろで「やっぱ告白じゃん」と言っていて、一瞬動揺はしたけれど、それでも友達になりたいという気持ちを伝えることは大事だと思った。




「…わーった、わーったよ。ったく」




ようやく花宮くんも折れてきたところで、
スマホの電源を落とした。


切れる前の画面には【 友達になりたくない 対処法 】という、昨日の花宮くんのような検索履歴が残っていた。



「花宮くん、結構頑固だったねー」


「最後まで粘ったお前のほうが頑固だろ」





頑固だけど、先に笑ったのは私だよ、と反論してみれば、
「はいはい笑ってましたねー」と適当に偽優等生で返される。



バスケ部にマネージャーとして入部届けを出したのも、
この頃の話である。





「いやー、『お友達になれんの?俺と、お前が?』っていうのが懐かしいねー」

「うるせぇよバァカ」





...

黒バス/花宮真/会話文のみ/明日暇?→←昨日その前と今日の君。/黒バス/罰ゲーム/花宮真



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設定タグ:黒バス他 , 短編集 , 二次元   
作品ジャンル:アニメ
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ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかアニメKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月23日 8時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
沖司ハナ(プロフ) - ミリイさん» リクありがとうございました!遅くなりましたが更新しましたので良ければどうぞ、、! ミリイさんが思い描いてたものくらいのお話になっていれば嬉しいです!! (2017年7月21日 2時) (レス) id: d1c2852cff (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ - リクで夢主は祥吾の事愛していて 祥吾は夢主に依存してる話お願いします 花宮と夢主は友達設定で (2016年9月8日 17時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖司ハナ | 作成日時:2015年8月3日 3時

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