【主に黒バス・銀魂他で】二次元何でもあり短編集！４

黒バス/花宮真/涙は甘く淡く/創作奇病 ページ23

【甘涙(かんるい)病】


・涙が甘くなる現代病。
・主な症状は、涙の色が淡いパステル調の色になる、甘い味がすることだが、稀に甘い匂いがすることもある。
・これらの症状は、患者が“嬉し泣き”をしたときのみである。
・患者の共通点は十代から二十代であること。
・原因不明だが、三十歳になれば自然と治る、とされている。

・一見幻想的な病だが、涙は素早く拭き取らなければ濁った色の塊となって残るので、「泣きそうになったら我慢する」「嬉しいことを作らない」患者も多い。


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ティッシュを舐めると甘いのは、グリセリンという甘味成分が含まれているから、らしい。
グリセリンといえば、石鹸、確かもうすぐ切れそうだよね。



「高カロリーらしいな、それ」


「は？私が？あ、石鹸、私は食べないからね」


「いや俺だって石鹸は食わねーよ、グリセリンの話だよ」



石鹸食べないんだ、そっか、まあそりゃそうか。


.


私たちが同居を始めて、一年と少し経つ。



( 365日、...どっちだっけな。 ...366日...... )


その中で、変わってしまったこと。



「グリセリンのこと詳しいね、さすがマコペディア」


「グリセリン博士みたいに言うのやめろ」




変わるしかなかったこと。




受け入れと拒絶。
軽くないけど、重くもない。どこでも捕まえられそうなこと。




「でも真は博士だよ。Aを研究してる博士!」



「ばっ!! ......バァカ、」




たとえば。
私が泣きそうになったとき、真が頭をぽんぽんと撫でてくれるようになった。


大きな手。不器用さが滲む。



それが余計に嬉し泣きの背中を押すことを、言わなきゃいけないと思うけれど言おうとは思わないのだ。
温かい手に、想いが滲んでいるから。





.





「 …うっわ、見て真、これ、今日のはピンク色だ。絵の具みたい 」



「 ......三十歳になったら、治るんだよね？ きっと 」



「 治ったらばんざいして嬉し泣きするから、見ててね(はなれないでね) 」

寂しい人゜馬鹿みたいな゜/オリジナル/というか誰→←黒バス/大学生設定/LI*NE風/カラオケの予定

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