惚れてしまえば【JK】

16話 JK ページ16

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ピンポーンと、Aの家のインターホンを鳴らせば

中からドタドタと聞こえる足音



玄関をバッと開けたかと思えば、そこには

少し嬉しそうな、そんな表情をしたAが出てきて。






JK「…そんな勢いで出てくるなんて、
もしかして、俺に会いたかった？笑」



と、いつものように冗談ぽく言えば




「うん…………会いたかった」



と、否定しないA



いつも"そんなわけないじゃん"って言うのに。

驚いたけど、正直嬉しい、だって好きだから



こんなに人を愛おしいと思ったのは初めてで、


ちゃんと告白をしたあの日。

少しAと気まずくなったが、そんなの嫌だから。








俺が料理を振る舞えば、Aは美味しい、と

笑顔で言ってくれて。その笑顔を見ると

早く俺のものになればいいのに。そう強く思う







JK「本当、Aどうしたんだ？」

そう言えば、

「そんなに？私、そんなに素直じゃないわけ？」


と、しゅんとなるA


そういうところも可愛くて、


JK「まぁ、素直なのも可愛いからいいけど」


思ったことを正直に言う俺に


「……可愛いとか簡単に言わないでよ、可愛くないし」

と、反論するA




JK「……好きな女なんだからなんでも可愛いと思うだろ」


そう言えば少し頬を赤らめて


「……またそういう事、」


JK「本気だよ、俺。」




早く、Aが欲しいんだ、Aが。



欲しくて欲しくてたまらなくて。



ずっとAを見つめれば照れている様子のA


あぁ、その唇に触れられたら……

そう思えば自然と顔が近づいてしまって、


Aの綺麗な唇にそっと、唇を重ねた。




顔を離すと泣いているA









・・・やってしまった。


早く、早くAが欲しい、

その気持ちが行動に現れてしまってAを泣かせた





嫌われた、……完全に終わった


そう思ったら、ここに居られなくなって、

本当は逃げちゃいけないのに、逃げてしまった






Aの気持ちも知らずに。










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