137_雨雲。-広臣side- ページ39
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表に出ると、
さっきまで踏み止まっていた
雨が降り出していた。
日が長くなったせいで、
もったりと重たい雨雲の表情が
はっきりわかる。
俺は、心底愛していた。
でも、彼女の心に、愛は無かった。
さっきの声色で、
それははっきり断言出来た。
やっぱスゲェや、リーダーは。
俺に見えないものが、
全て見えていたんだ。
あれ以来、俺とメンバーの間に
流れ続ける不穏な空気。
そうしたかった訳じゃないとか、
どれもこれも唯の言い訳で。
『別れよう』
それだけタップして
メッセージを送った。
彼女の誕生日に送ったのが
おじょう際の悪い報復だな
って悪足搔きする自分を
心底軽蔑した。
街を行き交う人が、
皆自分を嘲笑っているんじゃないか
とさえ、思えた。
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Delfiy(プロフ) - ぷぅさん» 2度目のコメントありがとうございます!何度も読んで下さってるとか嬉しい限りですぅ泣。これからも楽しんでいただける様頑張りますね!ありがとうございます! (2016年6月14日 3時) (レス) id: 20af7edbec (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 更新待ってましたー^o^もう何度も読み返しさせて頂いてます!笑ホントに面白いです( ^ω^ )気の向くままにDelfiyさんのペースでこれからも頑張って下さいp(^_^)q楽しみに待ってます(^-^)/ (2016年6月13日 20時) (レス) id: b972d49834 (このIDを非表示/違反報告)
Delfiy(プロフ) - ぷぅさん» コメントありがとうございます!めっちゃ嬉しいですー泣更新頑張りますので、またいらして下さったら嬉しいです! (2016年4月14日 19時) (レス) id: 20af7edbec (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - めっちゃ面白いですー(*^_^*)これからも更新楽しみにしてます(^o^) (2016年4月14日 18時) (レス) id: b972d49834 (このIDを非表示/違反報告)
Delfiy(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!これからまだまだキュンキュンエピソード盛り込んで行く予定ですので今後ともよろしくお願いします!読んで下さって本当にありがとうございます! (2016年3月16日 1時) (レス) id: 20af7edbec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Delfiy | 作成日時:2016年3月13日 0時