検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:37,116 hit

S ページ23

そんなの一人しか居ない!!


違う!!

そんな人じゃない!!

あの人は、人を馬鹿にするような

そんな人じゃないって

知ってるのに!!

例え、俺の事を好きじゃなくても・・・




「はー、はー」

何処だ!?

何処に!?

駐車場から団地内まで、全速力で駆け抜けて辺りを見渡す


・・・・居た


一本の大きな木に隠れる様に、蹲っている華奢な背中
・・・震えてる?


御免


御免!




「・・・御免ね」

ピクリと反応する背中

「・・・さとし君、御免ね」


「!!」

一瞬見えた、眉を寄せて堪えながらも、頰に伝う涙


今は、抱きしめられて、顔が見えないけれど


震える身体が、それを教えてくれる


「・・・っぶから!」


・・・うん


「うれしそうにっ!・・・呼ぶから!」


・・・うん、御免


「違うなんてっ、もっ、言えなかっ!!」


泣き喚く口を、自分の口で封じ込める


「!!」


・・・違ってたら御免
でも、こんな貴方を見せられて、何もしないような
純真な恋じゃ無いんだ


欲しい・・・


貴方が欲しい!!
身体は貪欲なまでに、貴方を求めている



重なり合う唇の中で
貴方の口腔内に割り入った舌で
必至に逃げまどう貴方を追いかける、絡まり合う唾液が、さとし君の口元を伝う

唇を離して、顔を見ると

赤い顔で、睨んでくる

でも、俺を抱きしめる手はそのままで・・・


いいの?


さとし君の目を見つめたまま

さとし君の口元に流れた唾液を舐めとり、

そのまま・・・少し開けられた唇の隙間に

舌を割り入れる

ゆっくりと、閉じられた瞳


『目は、閉じるのがマナーだろ?』


・・・そうだったね


震える睫毛を見ながら、俺も目を閉じていった・・








・・・幸せだ///





ドン!!

あれ?


「いつまでやってんだ!!この馬鹿!!//////」

・・・もっと、してって意味かな?

「違うわ!!この変態!!///」

おー、意思まで疎通できる仲に///

「何で居るんだよ!?分かったって・・っ!!
さっき・・・分かったって・・・!!」

ぽろぽろ流れる涙

「・・・さとし君、いつの間にそんなに俺の事///」

「違う!!///馬鹿!!」


ガサっ・・・


「・・・何で戻って来たの?」

ん?誰かあそこに居るの?さとし君が音がした草むらの方を見つめてる

「それがさー、まさきから電話があって、どっかから見てるの・・・おわっ!どうしたの!さとし君!?」

「・・・逃げるぞ!!///」

え〜!愛の逃避行?///



「ちっ!」←?

A→←S



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ: , , 探偵
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かおる | 作成日時:2019年2月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。