探偵は愛に生きる (ページ20)

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N ページ20

んー、凄いな笑

あの二人が来てから、色んな機材が増えた
しかも、盗聴器一つとっても、超高級品から使い捨ての安い物迄様々だ

これ、欲しかったんですよねー///

バカ高い盗聴器を一つ手に取る
はー、この局部まで洗練された無駄の無いフォルム
・・・良い///

こっちは、何かな～？♪

・・・吹き出す血飛沫、驚かせたいそんな貴方にぴったりお手頃価格！今なら引っ込むナイフが付いてます♪

・・・何に使うんだ？
・・・見なかった事にしよう

「和」

「あ、はい、すみません。見せて頂き有難うございます。」

社長は辞退されてしまったから、現場のリーダーって事で落ち着いた。

そのリーダーが、元自分の事務所に置いてあった機材や道具を全部うちに運び入れた今日
本格的に仲間としてやって行く
そんな思いが伝わって来て・・・認めて貰えた
そんな思いを抱くのは、しょうさん以来で
俺、かなり気に入ってるんだな
他人事のように思って、嬉しくなって

横目に、次から次へと運び込まれる機材の多さに驚いて、つい、
見せて貰っても良いですか？
って、機材マニア丸出しの瞳を向けてしまったのは仕方のない事だと思う笑

ほぼ、すっからかんだった機材置き場という名の部屋、今では棚に所狭しと置かれ、機材置き場というプレートが似合う部屋に変わったドアの入り口で、
リーダーが手を組んで此方を見ている

「好きなの？」

・・・じゅん君が前に、通訳が欲しいって言ってたのはこの事かな？
主語が無い笑
でも、分からないでもない

「はい、凄いですね。これ高いでしょ？これも♪
・・・でも、何に使うのかさっぱりな物も混じってますね」

正直に後半部分を嫌そうな顔で伝えると、笑い声が返ってくる

「はー、ごめん///意外と正直に話すんだなーって」

謝りながらも、未だ笑ってるし・・・
まー、盗聴だけでは表情は分かりませんからね

じろりと睨むと、穏やかな顔が返ってくる
・・・調子が狂う
一々思ってる反応と、違う顔が返ってくる
不思議な人

「ふふ、管理任せてもいい？」

「え！？良いんですか！？」

今までも俺だったけど、一気に値がつり上がった小さな部屋を見渡す
100は、ゆうに超えてる・・・

「うん、良いよ。好きな人なら大切に扱ってくれるし、・・・ゴミも分かる人みたいだから」

後半は冗談に変えて、俺の心を軽くしてくれる

・・・嬉しい///

「・・・ゴミは、誰が買ったんですか？///」

俺、あいばちゃんには内緒ね///

ひっそりと教えてくれた