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J ページ17

「あら、さとちゃんじゃない、久しぶりね///」

「本当だ!さとちゃんだ!!」

「久しぶり〜、皆んな元気?何か変わった事無い?」

「ん〜、そうね〜、105号室に新しく入った人が居るんだけど、あんまり元気無いみたいなのよねー」

「そうそう、男一人ってだけでも珍しいのに、暗くてね、少し怖いのよね」

「・・・ふーん」

「さとちゃん、獲物を狙う目をしてるわよ」

「本当ね〜、頼もしいわ〜」




・・・何だあれ?
きゃっきゃっとはしゃぐ女性の中に男が一人

ポストに向かおうとしてた俺とは逆に、段ボール箱を抱えたまま、女性達が話している所に、怯む事無く歩いて行ったかと思えば

・・・囲まれてるし、増えて来てるし・・・

あ、ティッシュ配ってる

え?そこで配るの?俺も行った方がいいの?
最初五人ぐらいだったのに、今三十人ぐらいいるそこに?・・・こ、こえ〜

もーあんたが何処に居るのかも見えねーよ

恐る恐るその場へ足を向けると

・・・あ、居た

真ん中でふにゃふにゃ
何か、今俺すげーほっとした///

「じゅん!」

おいでって手招きされて、女性達が注目する中、足を進める

帰りてー・・・が!
こうなりゃ、やけくそだ!

「こんにちは、この人と一緒に働いてます。何か、困った事があったら、ここに電話下さい」

そう言ってティッシュを渡す
頰を赤らめたその女性の手には、もう既に二つ持っていたが、まー、そこは目を瞑っておこう

「あら、まー君と二人じゃなかったの?」

まー君?まさきの事か

「うん、二人で今配ったティッシュの所にお世話になる事にしたの、だからこれからはこっちに電話してね」

「・・・二人は、今も一緒に居るのね?」

そこ重要なの?

「うん、いるよ〜///あいばちゃん居ないと俺困るし」

ほにゃんとキャー!!///の女性達の悲鳴
何なんだ、ここは一体

・・・一つ分かった事は、しょうさん、
あんたは絶対ここに来ない方がいいって事だけだ



つ、疲れた・・・




「ふふ、お疲れ」

肩をポンと叩かれる

「あんたいつもこーなの?」

「んー?・・・困ってる人ってさー、誰に一番に相談すると思う?」

「・・・親友」

「ふふ、うん、だよね。知らない人の方がいい相談もあるだろうけど、大抵は、友達以上の親友に話す
・・・じゃー、俺たちに必要なものは?」

横に並んで歩く男
手には空っぽになった段ボール

「・・・人脈?」

「うん、正解///」

ふにゃふにゃは
やっぱり、男前だった

J→←J



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作者名:かおる | 作成日時:2019年2月18日 22時

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