嘘 ページ21
「ただい・・・」
「しょう！！お前は何も触るな！！壊れるだけだ！！」
「ひっ、ひどい！！」
「さとし！！お前は何でいきなり絵を描き始めるんだ！？」
「頑張ってるしょう君見てたら、描きたくなったの///」
「さ、さとしきゅん///」
「やっ！しょう君見ちゃだめっ///」
「ぶっふぉっ！！」
「鼻血を出すな！！今作ってる台所に・・・
もう、付いてる」←脱力笑
「・・・ま、くす(笑)」
玄関にまで響いてくる三人の会話
荷物を自室に運び入れ、三人が居るリビングに足を向けると、肩を下ろした弟の後ろ姿
「怪、その子達の父親みたくなってるよ？」
「・・あ、お帰りなさい」
笑って言うと、弟は珍しく根を上げたのか
助けを求める顔を向けてくる
ん〜、兄冥利に尽きる(笑)
「貸して、早く落とさないと台所が血しぶきの模様付きになる」
粗方出来上がっている小人達の台所を手渡す怪の頭を、くしゃりと撫でてやり
小人の方を見ると
「しょう君、大丈夫？トントンする？」
「ふがふが、・・ふて///」←鼻押さえ中
・・・気にしてない小人達
うん、親になる気持ちも分かる(笑)
「怪、洗いにくい」
よっぽど精神にきたのか、怪が、流しの上で小さな台所を洗う俺の腰に両手を回して、ぴったり引っ付いてくる
「・・疲れました。・・・・あいつら、自由過ぎる」
何故か俺の背中に怪のおでこがグリグリされて、・・・少し、痛い(笑)
「怪、少し寝てきたら？」
昨夜も夜中に帰って来た怪
でも、あの子達がいるからいつも通り朝早く起きて、いかに小さくご飯を作れるか、毎日、格闘している。
(あの子達も、夜中こっそり動き廻るから、起きる時間はバラバラなんだけど)
「・・・兄さん、今日は早いんですね？」
洗い落とせた台所を丁寧に拭いた後、卓の上に置いて、ほんのり温かくなってる怪の手に自分の手を重ねる
「うん、辞めてきたからね」
「・・・・・・は？」
反応が鈍い(笑)
怪の手から抜き出て、顔を見合わせる
「一人でやってみようと思って」
怪訝な顔が、次第に嬉しそうになって
くしゃりと破顔する
「私に何か出来る事はありますか？事務所は？この家で？だとしたらもっと厳重な鍵を着けないと//」
少し興奮して話す弟に
「そんなに早く依頼なんて来ないよ？(笑)
少し、ゆっくりしたいしね」
お前にまで、嘘はつきたくなかったけれど
御免、・・・御免ね
怪
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じゅーくろー(プロフ) - ありがとうございます！幸せもらいました。来年もお暇な時に書いていただけたら嬉しいです。良いお年を！ (2019年12月31日 11時) (
レス) id: 26990fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - じゅーくろーさん» 沢山のコメント有難うございます。なので、1ページだけだけど、追加してみました笑さて、今日中にサンタさんは届けられるのか？頑張れサンタさん！！ (2019年12月25日 10時) (レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
じゅーくろー(プロフ) - こんにちは。初めて読ませていただきました。泣けました。これからシリーズ読ませていただきます。かわいいピュアな小人のやまに癒やされました (2019年12月15日 13時) (レス) id: 26990fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - masaoさん» 今晩わー。終わっちゃいました。とてつもなく寂しいです。でも和とまー君がきっと、最後まで支えていてくれる。そう信じて。じゃないと、のんびりさんと、うっかりさんコンビだから笑コメ有難うございました。 (2019年10月28日 22時) (レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
masao(プロフ) - かおるさん、こんばんは。私はこの小人さんのお話が大好きで、いつも更新があると楽しく拝読していました。嫉妬メラメラの今の宿主の２人に笑いました。小人の２人とその宿主の２人の素敵なお話、ありがとうございました。 (2019年10月28日 20時) (レス) id: 7a74d9ef4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおる | 作成日時：2019年2月3日 0時
