苺さん ページ15
「で、出掛けないの？」
ドキドキしながら、ソファーから動かず、パラパラと本を読む人間に、しょう君は話しかけました
何故か起きるとベッドから転げ落ちていて、(イテテ)と、腰やら後頭部やら摩りながら起きたしょう君
すやすやと、ベッドの上で可愛い寝顔を見せるさとし君を、優し〜く起こした時には、昨日ほんのちょっとだけ仲良くなったと思う人間は居なくて
代わりに、なんかお話ししたっけ？
と、しょう君が思い悩む程に、昨日は接点が出会った後ほぼ皆無な人間が一人いるだけ
「んー・・ん」
本に夢中なのか(どっち？？)と思えるような返事に、しょう君は隣で朝御飯を食べるさとし君を見ました
さとし君はさとし君で、何故かお皿の上の苺を凝視
さっきまで「これ何？///」と嬉しそうに五粒程のお米に、小さ〜く切られた黒い物体が乗っかった食べ物
「一応、おにぎり」
と、笑って出された「おにぎり」を食べていたのに
今では表情が固く
「さとし君、顔に出したらばれちゃうよ」
コソコソとさとし君に話しかけるしょう君
昨日二人で話した台所を作ろう作戦があるのに、目の前に居続ける人間に怒っていると思ったしょう君
でも、そのしょう君の言葉など耳に入っていないさとし君は、苺から目が離れません
「さとし君？」
「・・・・・・」
苺を見続けるさとし君
「どうしたの？さとし君」
「・・・」
くす//
いつの間にか本から目を外して、黙るさとし君を見ていた人間が苦笑を漏らし、「貸して」と言って、さとし君が見つめる苺が乗ったお皿を持って立ち上がり、キッチンの方に歩いて行きました
「半分に切るのは良い？」
戻って来た人間が、さとし君の目の前にお皿を置きます
お皿の上には、半分に切られた苺
「半分こなら、しょう君と二人で食べれるの///
・・・ありがと///」
さとし君の返事を聞いて、人間は少し笑って再び本を開き文字を追いかけていきます
「さとし君？？」
苺の代わりに苺？？
訳が分からないしょう君
「一緒に食べよう、しょう君///」
「・・うん」
ハム///って嬉しそうにかぶりつくさとし君の反対側から、しょう君もハムハム
む〜〜、分からん！！
俺よりさとし君の事が分かるこの男・・・敵だ！！
良く分からないしょう君の感情は、置いておいて
八つ裂きにされた苺は、人間のお腹に収まりました。←さとし君が固まる程、無残な姿だった笑
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じゅーくろー(プロフ) - ありがとうございます！幸せもらいました。来年もお暇な時に書いていただけたら嬉しいです。良いお年を！ (2019年12月31日 11時) (
レス) id: 26990fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - じゅーくろーさん» 沢山のコメント有難うございます。なので、1ページだけだけど、追加してみました笑さて、今日中にサンタさんは届けられるのか？頑張れサンタさん！！ (2019年12月25日 10時) (レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
じゅーくろー(プロフ) - こんにちは。初めて読ませていただきました。泣けました。これからシリーズ読ませていただきます。かわいいピュアな小人のやまに癒やされました (2019年12月15日 13時) (レス) id: 26990fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - masaoさん» 今晩わー。終わっちゃいました。とてつもなく寂しいです。でも和とまー君がきっと、最後まで支えていてくれる。そう信じて。じゃないと、のんびりさんと、うっかりさんコンビだから笑コメ有難うございました。 (2019年10月28日 22時) (レス) id: 17862cad9e (このIDを非表示/違反報告)
masao(プロフ) - かおるさん、こんばんは。私はこの小人さんのお話が大好きで、いつも更新があると楽しく拝読していました。嫉妬メラメラの今の宿主の２人に笑いました。小人の２人とその宿主の２人の素敵なお話、ありがとうございました。 (2019年10月28日 20時) (レス) id: 7a74d9ef4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおる | 作成日時：2019年2月3日 0時
