安住の地を求め

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「きゃーーっ！！」

！！さとし君の悲鳴

「さとし君！！」

しょう君は、にらめっこしてた地図を放り投げ、悲鳴の聞こえた方へ走り出す

「待て〜〜///」

「さ、さとし君・・・」

がくりと膝を着いたしょう君が見たものは

きゃっきゃっと、ダンゴムシと戯れるさとし君

転がしては笑い、転がしては追いかける

「しょう君、見て見て///」

頰を赤く染め、転がるダンゴムシを嬉しそうに指差す


どんだけ追いかけたの？


そう思う位に、さとし君の呼吸は少し荒く
それでも嬉しそうな顔に、自然と釣られて笑ってしまう

「さとし君、どんだけ追い・・・ぎゃーーっ！！」

こちらを向くさとし君の背後で、丸まってたダンゴムシが態勢を整え、物凄い勢いでさとし君の方へ


「逃げてっ！！さとし君！！」

「ん？」

さとし君が振り向いた時には遅く、ドーンと体当たりされたさとし君が転ぶ

「・・・っぷ、あははは///」

勢い余って一回転したさとし君

「逆になった〜///」

笑うさとし君にまとわりつくダンゴムシ

しょう君が、えいっ！！と蹴飛ばすと、転がって逃げて行く


こ、怖かった・・・


額に一気に出た汗を拭い、さとし君の前でしゃがみこむ

「大丈夫？怪我無い？」

「・・・うん！」

自分の身体を確認して返事するさとし君

「良かった〜〜///」

へなへなと力が抜けたしょう君が、そのまま尻もちをつく

「ありがとう///もうしないね。」

心配そうに見つめてくるさとし君に、うんしょと足に力を入れ直す

「行こっか？」

しょう君が立ち上がり、さとし君に手を伸ばす

「うん！///」

その手を取り、二人再び歩き出す

安住の地を求め






「きゃーーっ！！」

「さとし君っ！！」


さとし君が逃げてくる背後には、三角の顔

手は、手は・・・！！

「それは無理〜〜っ！！怖すぎるーーっ！！」

しゃー！！と襲いかかるカマキリ



今日も二人は手を繋ぎ走り続ける


笑い合いながら



「ぎゃーーーっ！！」



叫びながら笑

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