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早くくっついて、私を諦めさせてよ。
と思う一方で、
早く告白して、フラれてしまえ。
と思う私。
表裏一体なこの感情は、何処かの少女漫画で読んだ甘い気持ちに程遠い。
最早、無縁ですよ。苦くて酸っぱくて辛い。
そんな状況が今、大きく動こうとしています。
放課後、青春を匂わせる、茜色の教室に二人の男女。
弱井さんとチョロ松君。
私はただ廊下を歩いていて、たまたま教室前を通り掛かった。
その時に聞こえた、あの言葉。
好きな人から一番に聞きたくて、同時に一番に聞きたくない言葉。
―――――――好き
ついにチョロ松君は告白したらしい、おめでとう。
目を伏せて自分の肩を抱く。
気付けば、走り出していた。
これで、私は諦められる。幸せな事だった。
結局、チョロ松君は弱井さんへ思いを伝えて、最後まで私の思いには気付かなかった。
これで、良かったの。これで、良いの…。
分かっているのに、私は戸惑っていた。
分かっているのなら、この瞳から溢れて止まらない熱い雫は何だろう。
この刺すような胸の痛みは、何だろう。
どうして、伝えなかった事を後悔しているのだろう。
私は走った。二人がいるこの空間から、遠ざかりたくて。
必至に足を動かして…普段誰も通らない、東階段で足を留めた。
涙は止まらなかった。
誰かに見られたらきっと、困ったことになるのに止められなかった。
せめて気付かれないように、嗚咽を殺して溢れる涙を拭った。
本当はね…分かっていたけれど、本当は…。
ずっと好き、って言いたかったの。
チョロ松君はヘタレだなんて、言いながら本当に弱虫なのは私なの。
フラれたら、きっともう元通りには戻れないだろうから。
フラれて傷付くのが怖かったから。嫌われるのが怖かったから。
早く気付いてよ、とか思いながら一番ダメなのは私なんだよね。
言葉にしなきゃ伝わらない事は、痛い程分かってたのに。
それでも何処か期待して夢見て…結局、後悔しちゃってる。
バカだよ…情けないよ…どうしようもないくらい、弱虫なんだよ。
校庭では運動部の声、校舎からは吹奏楽部の音色。
いつも通りで穏やかな雰囲気なのに。
きっと泣いているのは私だけ。
嗚呼…本当に失恋しちゃったんだなぁ。
長い間、想っていたハズなのに失恋するのはあっという間なんだ。
ねぇ、チョロ松君。今だけでいいからもう少し、好きでいてもいいかな。
せめて、今だけは泣かせてほしい…なんて。
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天光 - ○マカロン少女●さん» ごめんなさい、試してみたのですが出来ないようです。仰る通り荒らし対策としても簡単に表には出せませんよね。ご迷惑をおかけしました。 (2017年10月7日 21時) (
レス) id: 62ad9e0abb (このIDを非表示/違反報告)
○マカロン少女●(プロフ) - 天光さん» えっと、ここでは言いにくいので、http://uranai.nosv.org/passcheck.phpで復活をお願いします。 (2017年10月7日 19時) (レス) id: 4e03a74f79 (このIDを非表示/違反報告)
天光 - ○マカロン少女●さん» すみません、本当にごめんなさい。しばらく来れない間に、パスを忘れてしまいました…。大変、申し訳ないのですが教えて頂けないでしょうか。 (2017年10月7日 0時) (レス) id: 62ad9e0abb (このIDを非表示/違反報告)
○マカロン少女●(プロフ) - サクラさん» 有難うございます！頑張ります！ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 4e03a74f79 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！ (2017年10月2日 1時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天光×マカロン少女 x他1人 | 作成日時：2016年12月30日 13時
