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目黒side
何時間も続く手術に忙しなく出入りを繰り返す看護師さんに康二に何かあったんじゃないかと落ち着かない。
それも手術室の扉が開く度に聞こえる機械がいかに康二が危険な状態かを知らせていたから。
祈るように待ち続けた。
「あっ」
佐久間君の声に顔を上げると手術中のランプが消えていた。
皆が一斉に立ち上がると手術室のドアが開いて先生が出てきた。
「康二は！康二は無事なんですか！？」
掴み掛かるように先生に聞く。
「なんとか一命は取り止めました。」
その声に皆がほっと力を抜いた。
「ですが…」
その声に食い入るように先生を見た。
「いつ目を覚ますかわかりません。」
「え、それって…」
「目を覚まさないかもしれないって事ですか！？」
翔太君、ふっかさんと驚きを隠せない様子だ。
俺はもう立ってるのが精一杯だった。
「それは向井さんの頑張り次第ですね…」
「康二の頑張り次第で目を覚ますかもしれないし覚まさないかもしれないって事ですか？」
冷静に照君がそう聞くと先生は静かに頷いた。
「彼に目を覚ましたいという意志があるかどうかによりますね」
そう言われ、俺はもう立ってることができずに崩れ落ちてしまった。
「めめ！」
ラウールが支えてくれるが、もう俺には絶望しかなかった。
いつの間にか話は終わっていて先生も居なくなっていた。
ラウールに支えられて椅子に座らされた。
「目黒！しっかりしろ！」
「翔太君…」
強めに肩を揺すられて翔太君を見上げた。
「康二は生きてる。
アイツは生きたいと思ってるんだよ。
信じろよ！」
そう言われて落ち込んでいた気持ちにスーと光が指した気がした。
そうだ、康二は生きてる。
沢山傷付けたけど、生きたいと思ってくれてるんだ。
康二が目を覚ましたら絶対に謝るんだ。
許してくれなくてもいい。
兎に角謝りたい。
翔太君に支えられて康二の病室にやって来た。
「康二くん！」
「康二！」
康二に抱き付くラウール。
康二の回りに集まって涙を流すみんな。
康二の体には機械が付けられていて、ピッピッという音で康二がちゃんと生きているということがわかる。
顔にはガーゼが付いていて良く見えないが頬が酷く痩けているのがわかる。
痩せたな…
その姿は痛々しくて、自然と涙が溢れた。
ごめん…
ごめん康二…
暫く康二の手を握ったり頭を撫でたりしていると康二に付き添っていたマネージャーがやって来た。
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kaori(プロフ) - らんかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (
レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
kaori(プロフ) - kosame?さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
らんか(プロフ) - 目覚めたけど心が壊れた康二を誰が支えて幸せになるのか楽しみで仕方ありません！更新楽しみにしています(^^) (2020年11月29日 12時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 更新ありがとうございます！康二君が目を覚まして良かったです！やっとめめこじに戻れる！と思ったら康二君の心が。。(TT)まためめと笑いあえて恋人に戻れる日がきます様に。。更新楽しみに待ってます！ (2020年11月29日 11時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみに読ませて頂いています！康二君目を覚ましてほしいです(TT)続きが気になります！更新楽しみに待ってます！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaori | 作成日時：2020年10月23日 23時
