もう遅い ページ32
深澤side
もう全てが遅い。遅かった。そう思ったのは目黒達が楽屋に来た時だった。
俺と康二は二人で結構早めに今日の仕事場。
事務所に来ていた。
今日はSnowMan全員でYouTubeの撮影。
「なーふっかぁさぁん」
「ん？」
康二独特の舌っ足らずな喋り方。
止めろよって言うけど本当はスゲー可愛い。あんま言わないけど。
俺の肩に頭を乗せてくっついてる。
今日あの目黒の家に行ってから久しぶりに目黒に会うから不安なんだろう。
超甘えたでくっついて離れない。
まあ離さないけど。
で？何だっけ？
あーそうだ、呼ばれたっきり話さないじゃん。
「大丈夫だって」
そう頭を撫でると余計にすり寄ってくる。
猫かよ。
可愛いな…
今日は何がなんでも阿部を説得しようと思ってる。
阿部が目黒を引き止めてるのはわかってる。
目黒にも目を冷まさせないといけない。
これ以上康二を悲しませて只じゃおかねえからな。
そう考えていと呑気に二人でやって来た。
「「おはようございます」」
「あ、おはよう…」
「おはよう二人とも」
康二はぎこちなく挨拶するとすぐに俺の腕に顔を押し付けてきた。
「どうした？」
「ふっかさん…俺もうしんどい…」
そうくぐもった声が聞こえてきた。
その声は本当に辛そうだった。
二人で来たのは今に始まったことじゃないのにどうしたんだ？
「康二？どうしたんだよ？」
「指輪…」
「え？」
「お揃いの指輪してた」
そう聞いてすぐに二人の手を見てみると確かにあった。
銀色のシンプルな指輪が二人の右手の薬指についていた。
あれを見たからか…
「クソッ…」
思わず自分の足を殴った。
「ふっかさん？」
「ふざけんな…」
俺は怒りが頂点に達して二人の元へ行った。
「おい！」
「ふっか(さん)？」
「ふっかさんどないしたん？」
慌てて康二も来たが怒りが押さえられない俺は座っていた目黒の胸ぐらを掴んで立たせた。
「いい加減にしろよお前」
「何なんですか」
目黒も負けじと睨みを利かせてきた。
「お前どんだけ康二を傷付れば気が済むんだよ！
自分を偽って愛する人を悲しませて何がしたいんだよてめえは！」
「ふっかさんやめてーや」
「康二止めんな！いい加減限界なんだよ」
康二の顔を見ると泣いていた。
ごめん…悲しませて。
「これが俺のケジメなんです」
目黒はそう強く言った。
「阿部を愛してんなら…何で康二に愛してるなんて言ったんだよ！」
そう言うと目黒の目が揺らいだ。
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kaori(プロフ) - らんかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (
レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
kaori(プロフ) - kosame?さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
らんか(プロフ) - 目覚めたけど心が壊れた康二を誰が支えて幸せになるのか楽しみで仕方ありません！更新楽しみにしています(^^) (2020年11月29日 12時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 更新ありがとうございます！康二君が目を覚まして良かったです！やっとめめこじに戻れる！と思ったら康二君の心が。。(TT)まためめと笑いあえて恋人に戻れる日がきます様に。。更新楽しみに待ってます！ (2020年11月29日 11時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみに読ませて頂いています！康二君目を覚ましてほしいです(TT)続きが気になります！更新楽しみに待ってます！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaori | 作成日時：2020年10月23日 23時
