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都合のいい幻聴だろうか。
めめの口から好きって聞こえた気がしたけど気のせいやろな。
「好きなんだ…康二が」
やっぱり幻聴ちゃうかった。
「何言うてんねん…」
「ごめん…今更気付いても遅いんだけど…
俺が本当に愛してるのは康二だけなんだ」
そう言ってめめは涙を流した。
「めめ、泣いたら余計にしんどくなる」
そう期待に胸が踊る自分を誤魔化すようにめめの涙を拭う。
「康二…」
そんな顔せんでよ、なら、ほんまに俺の事好きなんやったら俺んとこ戻ってきてや。
ちゃんと戻ってきてくれるんやったらこの手握って離さんわ。
「めめ…俺も…」
言いかけた時、ガチャっと玄関が開いた。
「蓮！」
「阿部ちゃん…」
阿部ちゃんは俺を見てビックリした顔をしていた。
そらそうや。
別れた元カレが居るんやから。
ほらｯやっぱ場違いや…
ここにはもう俺の居場所はない。
めめの隣ももう俺の居場所やない。
なんやねんｯ…
なんで電話してきたんやｯ…
俺なんかが来なくても、阿部ちゃんが居るやんｯ…
めめの恋人は阿部ちゃんなんやからｯ…
ちゃんと看病してもらいや…
「阿部ちゃん来たし俺帰るわ」
そう言って帰ろうとした俺の手を今度はしっかりと握るめめに俺は振り返る事も出来んかった。
「離してや」
「康二」
「離せって！」
そう言って強く振り払うとめめのマンションから飛び出した。
外は俺がめめに別れを切り出された時みたいに冷たい雨が降っていた。
「ｯ…ぅ…ｯ…」
冷たい雨に混じって温かい涙が頬を伝う。
気付けばふっかさんのマンションの前に来ていた。
ピンポーン
「はーいって康二！？お前びしょ濡れじゃんか…ってどうした？」
びしょ濡れで抱き付いてもお構いなしにポンポンと背中を撫でてくれるふっかさんに涙が止まらなかった。
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kaori(プロフ) - らんかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (
レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
kaori(プロフ) - kosame?さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
らんか(プロフ) - 目覚めたけど心が壊れた康二を誰が支えて幸せになるのか楽しみで仕方ありません！更新楽しみにしています(^^) (2020年11月29日 12時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 更新ありがとうございます！康二君が目を覚まして良かったです！やっとめめこじに戻れる！と思ったら康二君の心が。。(TT)まためめと笑いあえて恋人に戻れる日がきます様に。。更新楽しみに待ってます！ (2020年11月29日 11時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみに読ませて頂いています！康二君目を覚ましてほしいです(TT)続きが気になります！更新楽しみに待ってます！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaori | 作成日時：2020年10月23日 23時
