好きが好きで好きということ。

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「あーやっぱ最高だわ…ははっ」

「いやしょった笑いすぎやから」

「いやーお前マジで面白すぎだから」

「そんな誉めても何もでぇへんよ」

「いや誉めてねえよ」

「え！？どう考えても誉めてるやろ！」

「はははははあー↑」


しょったとのご飯は楽しすぎて嫌なこと全部忘れられるわ。


にしてもしょったはツンツン過ぎてデレとか誉めがわからんくなってるわ。

気づかぬ内に人を誉めまくってるとかヤバない？

「はー笑いすぎて顎痛いわ」


そう言って烏龍茶をグビッと飲んでから思い付いたように真剣な顔になった。

「そういやさ、この前目黒と飲みに行ったんだけどさ」

目黒と言う名前が出てきた瞬間動揺が隠せなくて俺も残っていた烏龍茶を飲み干した。

「あっごめん、止めとくか？」

「いや、別にええよ」

わざわざめめの話をするのはしょったなりに何かあるのかも知れないと聞くことにした。

「でさ、この前飲みに行った時に俺あいつにめっちゃ怒ったんだよ」

「うん…」

そういやあの時も怒ってたもんな。
サシで怒ってくれたんやな。

やっぱ優しいなしょったは。


「そしたらアイツ泣きやがった」

「えっ」

泣いた？誰が？

「アイツ顔真っ赤にしてボロボロ喋れなくなる位泣き出して俺まさか泣くとは思わなかったからさめっちゃビビったよ」

しょったがオドオドするのが目に浮かぶわ。

にしても、何でめめは泣いたんやろか？

「で、落ち着くまで待ってから話聞いたら、今更後悔しても遅いけど酷いことしたし別れてから康二の大切さを知ったって声詰まらせながら言ってた」


何やねんそれ…

「遅いねん…」


「だよな。ごめん。今更こんな話して。
余計に辛くなるだけだよな、マジでごめん。

ただ目黒も反省してるって事はわかってあげてよ。

ああゆう性格だからちゃんと言えないだけでさ。」


同じB型やもんな。

「ええよ。ありがとうなしょった」









「今日はありがとうな」

「おうじゃまたな」


しょったは手を振り帰っていった。


「後悔…か…あのめめが泣くとはな…」

けど阿部ちゃんとは別れないんやもんな。

そりゃそうよな。
元々阿部ちゃんが好きやったんやもんな。

やっと付き合えてたんに後悔した、酷いことしたって思ったからって別れるとはちゃうよな。


じゃ、今更なんやねん、あの思わせ振りな態度は。


罪の意識からあんな事するんなら、酷すぎやで。

もう、俺はめめの事忘れたいんや。

もう忘れさせてくれや。








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