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撮影も無事に終えて次に仕事があるさっくんと阿部ちゃん以外は皆まだ楽屋に残ってまったり。
「帰りたないー」
「くずるなよ康二」
「だって寂しいやん」
「家に泊まればええやん」
「何やふっかさん！関西弁下手やなね ん」
ソファーに寝転んでジタバタするとふっかさんがすかさず近寄ってきた。
「良いだろうがで、どうすんの？家来んの？」
「行くっ」
「ははっ即答かよ」
「何でしょったが笑うねん」
「いやマジで寂しがりだよな」
「ええやん！俺は寂しいんや」
「はいはい、皆帰るよ」
照にぃの手を叩く音に皆が急いで身支度を始めた。
掛けてあった上着を取ると一つの上着が目に入った。
「これって…」
その見覚えがある上着を見て固まっているとスッとその上着に手が伸びてくるのが見えて咄嗟に一歩下がった。
「わっ」
トンっと軽く当たり振り返るとやっぱりめめだった。
「ごめん」
「その上着って…」
「そう、康二がくれたやつ」
やっぱり…
俺が付き合って初めてのめめの誕生日にプレゼントしたやつや。
着てる所一回も見いひんかったのに、何で今更？
でも、やっぱりめっちゃ似合うとるわ。
めっちゃ真剣に選んだんや。
何件もはしごしてめめに似合うやつ探したんや。
「やっぱ似合うとるな」
「あ、これ？」
「うん」
「めっちゃ軽いし着心地最高だよ」
ありがとうなんて、笑顔で言われる日がくるなんて。
冷めていたはずの俺の心臓がドキドキと高鳴りだした。
止めてや…
もう俺は忘れたいんに…
「そっか、そら良かった」
そう言うのが精一杯でちゃんと笑えてたか何て知らん！
「康二！」
「ふっかさん！」
ふっかさんの声に弾かれた様にめめから離れてふっかさんに駆け寄った。
正直助かったわ。
「大丈夫か？」
「うん…」
「さっ帰るぞ」
何を急いでるのか急に手を握ってドアに向かって行くふっかさん。
「えっふっかさん？」
どうしたん？急に。
止まる気なさそうやから手を引かれたまま皆に軽く挨拶してふっかさんが開けたドアから出ようとした時ふっかさんとは逆の手を誰かに掴まれた。
「え？」
振り返るとめめがちょっと怖い顔で俺の手を掴んでいた。
「行くな」
「め…め…？」
何やねん？どうゆ事や…
「離せよ」
そうふっかさんが怒った顔で無理矢理めめの手を離すとそのままふっかさんに手を引かれて楽屋を出た。
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kaori(プロフ) - らんかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (
レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
kaori(プロフ) - kosame?さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月20日 12時) (レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
らんか(プロフ) - 目覚めたけど心が壊れた康二を誰が支えて幸せになるのか楽しみで仕方ありません！更新楽しみにしています(^^) (2020年11月29日 12時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 更新ありがとうございます！康二君が目を覚まして良かったです！やっとめめこじに戻れる！と思ったら康二君の心が。。(TT)まためめと笑いあえて恋人に戻れる日がきます様に。。更新楽しみに待ってます！ (2020年11月29日 11時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみに読ませて頂いています！康二君目を覚ましてほしいです(TT)続きが気になります！更新楽しみに待ってます！ (2020年11月28日 10時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaori | 作成日時：2020年10月23日 23時
