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深澤side
病院に着いてつい康二の病室まで走ってしまい、看護師さんに病院内は走らないでくださいと怒られ慌てて足を止めるも康二に早く会いたくて早足で病室まで来ると急に康二の怒鳴り声が聞こえて何事かと慌ててドアを開けた。
「離してやっ」
「康二落ち着いて」
ベットの上で暴れる康二を押さえる目黒。
何事かと近付くと泣きそうな顔して助けを求めるように俺を見る目黒。
「ふっかさん…」
「え、どうゆう状況?」
「ふっかさん康二が俺を拒否します…」
そう泣きそうな顔で言ってきた。
「もうなんやねん…離せって」
「康二、落ち着いて。
取りあえず目黒は離してあげて」
そう俺が言うと渋々離れた。
「康二どうした?大丈夫か?
てか良かった…ほんと無事で良かった…
康二おかえり。」
そう近づくとぎゅうと抱き着いてきた。
久々の康二のこの力強さと温もり、そして懐かしいこの香り、ずっと待っていたこの感覚に、涙が溢れた。
そしてやっと、俺の心が満たされた。
「ちょ、ふっかさん…」
そう目黒の戸惑った声は無視して康二を暫く堪能した。
「俺な、落ちる前は死にたくないって思ってたんやけどな…ずっとな、夢見ててん…」
「うん」
抱きついたままポツリポツリと話し出した康二の背中を擦りながら相槌を打つ。
「夢の中でもな…めめと阿部ちゃんが仲良くしててん…
皆にお似合いやね、やっぱめめあべ最高やねって祝福されてて辛かってん…
もう夢でも同じの見なあかんの嫌やたんよ…」
「康二…」
そう辛そうに話す康二に胸が痛くなって康二の肩に顔を埋めた。
「やからな…もう死にたかってん…
もうこのまま死にたいって思ってたんにずーっと誰かが俺を呼んでんねん…
訳もわからずその呼ばれる方向に走ってったら光が差して…で、気がついたら目が覚めてたんよ…」
良かった…本当に良かった…
きっとずっと康二を呼んでたのは目黒だろうな。
康二は目黒に呼ばれて目を覚ましたんだ。
チラッと目黒を見れば声を殺して泣いていた。
「康二目覚ましてくれて本当にありがとう。
良く頑張ったな…」
そうもう離さない様に強く抱き締めた。
もう絶対に危険な目に遭わせないから。
メンバーとして、絶対にお前を守るから。
まあ本当に康二を救えるのも守れるのも笑顔に出来るもの幸せに出来るのも目黒だけだけどな。
康二…幸せになれよ。
って思ってたのに…
康二の心はもう手遅れな程に壊れてしまっていた。
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kaori(プロフ) - らんかさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年12月20日 12時) (レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
kaori(プロフ) - kosame?さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年12月20日 12時) (レス) id: d1a8432fb7 (このIDを非表示/違反報告)
らんか(プロフ) - 目覚めたけど心が壊れた康二を誰が支えて幸せになるのか楽しみで仕方ありません!更新楽しみにしています(^^) (2020年11月29日 12時) (レス) id: 5ad4a06cb8 (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 更新ありがとうございます!康二君が目を覚まして良かったです!やっとめめこじに戻れる!と思ったら康二君の心が。。(TT)まためめと笑いあえて恋人に戻れる日がきます様に。。更新楽しみに待ってます! (2020年11月29日 11時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
kosame?(プロフ) - 初めまして!いつも更新楽しみに読ませて頂いています!康二君目を覚ましてほしいです(TT)続きが気になります!更新楽しみに待ってます! (2020年11月28日 10時) (レス) id: 023f14ddee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaori | 作成日時:2020年10月23日 23時