第弐幕ー第弐拾参話ー ページ31
グルルルル、とお腹がなる音が頭の中で反芻する。
レミリア「たべ、もの、」
黒死牟「…?」
レミリア「…しぃ」
黒死牟(なんだ…?
雰囲気が変わっていく…)
メキメキ、と爪が鋭く伸び、魔力が増幅していくのがわかった。
黒死牟「ッ!!!」
ダンっ、と初めて黒死牟が飛び退いた。
レミリア「血が、欲しい…!!!!」
体の中をグルグルと駆け巡るのは果てしない空腹。
私の腹は、とうの昔から空いていたのだった。
幻想郷を出てから、“人間にとって”まともなものは咲夜に作ってもらったりしていた。
しかし、“吸血鬼にとって”まともなものはほとんど食べていなかった。
1度、森の中に潜んでいた猪を食ったきりだった。
それは確か、もう数ヶ月も前のことのはずだ。
「腹が減っては戦ができぬ」
まさに、この状況を指しているのか。
理性なんて、もうなかった。
レミリア(この世界の鬼は…人間が基盤となっているらしいし…
鬼も、食えるかしら、?)
黒死牟(なんだ、この視線は、見回すような仕草は…!
そうだ、私は何度も感じたことがある)
レミリア(物は試しって言うし…
先に手を出してきたのはあっちだし、)
黒死牟(これは…!!!!)
「「食べても、問題ないわよね?/獲物を見る目…!!!」」
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うぉーりー(プロフ) - 廣岡唯さん» ありがとうございます!!すこしずつ、本当に少しずつですが、更新していきたいと思います!! (2022年12月18日 19時) (レス) @page36 id: 24b02f382f (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月24日 13時) (レス) @page36 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぉーりー | 作成日時:2020年9月2日 15時