第肆拾壱話 ページ45
麗華side
人の笑顔が、好きだった。
人が笑うのが、好きだった。
私の家族は、いつだって笑顔に溢れていた。
でも皆の笑顔は、ある日を境に消えていった。
私が不治の病にかかってからというもの、私の家族は、いつも深刻で不安そうな顔をしていた。
でもそんなある日、無惨様が家に来た。
私は、鬼になれば病が治ると聞いて、大好きだった皆の笑顔が戻ると聞いて二つ返事で鬼になった。
けれど、私はそこで気絶した。
次に目が覚めたとき、お父さんとお母さんは血だらけになって倒れてた。
無惨様が、さぁ、早く食べろって言うから、嫌だって言ったら勝手に手が動いた。
後で聞いたら、無惨様は鬼の体を動かすことができるらしい。
それで私は、お母さんとお父さんを食べた。
無惨様が、お前は自ら進んで鬼になったのだ、鬼になったことを素直に受け入れろと言った。
。
。
。
。
それから私は、自暴自棄になっていっぱい殺した。
私の家族は壊れてしまったのに、どうして他の人の家族はあるんだろう。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
あぁ、そっか。
嫌いなものは、壊してしまえ。
ーーー
あれ、なんで私は大好きな笑顔を壊してたんだろう…。
私、何でこんなことしてるんだろう…。
嗚呼、私はなんてことをしてしまったんだろう。
ポタリと、目から涙が零れた。
灰となって消える前、最後に見えたのは流れた涙が華のようになって模様を作って消えたのが微かに見えた。
嗚呼、私は一つ嘘をついていたことを思い出した。
私の名前は…。
麗華じゃなく、零華であることだ。
ーーー
ちょっとした伏線の回でした!
覚えておいてくださいね、この子のこと!!!
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かおりん(プロフ) - ゆっくりれーむさん» まぁ、柱ですから。体力おばけですから。 (2020年9月13日 14時) (レス) id: 2feeb10de4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりれーむ - 柱の人たち… そんなに驚いて疲れないの?(第参拾壱話) (2020年9月13日 13時) (レス) id: 7ef4dd2d75 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - ふゆぽんさん» 有難うございます!がんばるであります! (2020年9月4日 8時) (レス) id: 2feeb10de4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆぽん - そうですか!いつも楽しく読ませてもらってます!応援してます!! (2020年9月3日 16時) (レス) id: e8594326c7 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - ふゆぽんさん» 完璧にオリキャラですね!ただ、翼は結構重要なキャラになってきますよー! (2020年9月3日 7時) (レス) id: 2feeb10de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぉーりー | 作成日時:2020年6月22日 17時