東方鬼殺章[東方×鬼滅の刃]

第肆拾話 ページ44

ー夜ー

私は、懐中電灯を用意してわざと影を作り出した。

鬼「あらぁ…？
昨日仕留め損ねた餓鬼がいないわねぇ…。
かわりに鬼狩りがいるみたいだけどぉ…。
でも貴方、柱じゃないわねぇ…。

喰ってしまいましょうかぁ。」

声がした方向から、とてもきれいな顔立ちをした女の鬼がいた。

『鬼…！！』

鬼「私には私の名前があるのぉ…。
麗華。
素敵な名前でしょう…？」

『そう…だね、名前と顔だけは素敵だと思うよ』

麗華「褒め言葉として受けとっておくわぁ…。」

わぁポジティブ

麗華「お喋りはここまでにしたいと思うのぉ…。
食べて…あげるねぇ…？」

『全力でお断りさせて頂きます。』

やっぱりさ、自分の意志はちゃんと言葉に表したほうがいいと思うの。

『ねぇねぇ、ちなみにさ、遺言とか、ある？
貴方ここで死ぬんだからさ、遺言あったら言ってあげるよー。
この街の最後の生き残りにさ。』

麗華「遺言…？
そんなものはいらないわぁ…。
私は死ぬことなんてないんだからぁ…。」

『オッケー、一字一句漏らさずに伝えておくね！』

麗華「ふざけた子ねぇ…。
血鬼術！
影手(かげて)！」

あー、なんか影が伸びてきたー。

うざ。

ねじれ渦で絡めとるかー。

『水の呼吸、陸の型！
「ねじれ渦」！』

麗華「きゃあ、何よこれぇ、私の影が取られる…。」

『さらにー！』

カチッ

『懐中電灯を切る！』

麗華「ふぅん、考えたわねぇ…。
でも、甘いわぁ…。
こんな暗闇じゃあ、貴方は身動きが取れない…。」

『そんなことないよ！
闇の呼吸…伍の型！
「手琳弾」！』

投げる！

『かーらーのー！
捌の型！
「万日・濁音」！』

BOOOM！！！

麗華「きゃぁぁぁ！！」

お？

手応えあり！！

麗華「何よこれぇ…！
すっごく痛い…！
傷から何か入ってくるぅ…！
ていうかこれ、藤の花の毒じゃない…！」

効けばいいな…。

麗華「ぅ…。
よくもやってくれたわね…！
でももうこれ分解できたわぁ…。
影がなくったって私は戦えるってこと教えてあげるぅ…。」

やっば、分解された…！

弐の型は使えないから…

『闇の呼吸…壱の型！
「星間線」！』

麗華「ぅあああ！！！
やってくれたわねぇ…！！！！」


うーん、目から上しか斬れなかったか…。

『今は外したけど…。
次は頸行くから。』

麗華「ひっ…！
ごめんなさい、許して！！
お願い！！」

『…さようなら。
闇の呼吸…、肆の型
「夜信牙」』

麗華「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！」

第肆拾壱話→←今更すぎる！！！闇の呼吸紹介のコーーーナーーー

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