僕らと彼の時々非現実【2】

流星は誰のもの？ ページ33

緑side

流星お手上げみたいやから、俺が聞き出しにいきましょう

緑｢淳太ぁ、神ちゃんとお話しよ？｣

そういうと、布団から出てきてくれた
ベッドに座らせ、同じ目線になるようにしゃがむ

緑｢淳太、なんで急に怒ったん？｣

黄｢らって！…らって…｣

なんか言おうと口を開いたものの、しゅんと下を向いてしまう

緑｢なぁ、淳太は本当に流星のこと嫌い？｣

出来るだけ優しい声で聞いてみると、ばっと顔を上げて

黄｢ちらいちゃう！らいしゅち！じゅったりゅう、らいしゅちよ！｣

うん、わかってるよ
大きい時も小さくなっても、メンバーが大好きな事にかわりなんてないもんな

緑｢ほな、なんでさっき嫌いって言うちゃったん？｣

淳太は、うるうるの目でこちらをじっとみてる
きっと小さな彼の心の中で、何かがあったんやろう

黄｢…りゅう、ぷんぷんしゃん？｣

流星が怒ってるか心配なんか

緑｢うーん、怒ってはないけど悲しいって思ってるんちゃうかな｣

そう言うと、静かにポロポロと大粒の涙をこぼした

黄｢じゅった、りゅうにごめんしゃいしゅる｣

そう言って、ベッドから降り重い足取りで扉の方に向かっていった

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