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明日の空【完】 ページ28
大「なぁ、明日は晴れるかなぁ」
『ん〜？どうやろぉ。晴れるといいねぇ。』
大「晴れてくれるかなぁ」
『晴れたらさぁどこか行きたいねぇ』
大「せやなぁ。」
『遊園地も行きたいし、水族館も行きたいし、海も行きたいし、キャンプも行きたい。』
大「全部いこな。これからいっぱいいっぱい行こう。」
『いつかさ、忠義の恩人のヤスさんにも会ってみたいなぁ。』
大「ヤス？・・・せやなぁ〜ヤスにもAに会って欲しいなぁ」
未来を感じさせてくれる会話が胸を温める。
もしも明日の空が真っ黒な雲に覆われたとしても、
俺の心が真っ黒な雲に覆われたとしても
君が笑ってくれるなら、
昨日よりも澄んだ瞳で微笑んでくれるから
それだけで何とかなりそうな気がする。
君がいてくれるなら
俺は青空の下でも立っていられる。
さっきまで何もなかった青空に傷の様な１つの雲が流れていく。
まだ少し痛む傷を埋める様に、もう一度君を強く抱き締めた。
【青空の傷跡】
Fin
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作者名：かおり | 作成日時：2015年9月29日 22時
