今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:49,127 hit
小｜中｜大
求めた温もり ページ25
雨は前が見えないくらい酷くなって
それでも俺はベンチから動けなかった。
ただ雨に打たれて何も考えられないくらい冷えきった身体が、今の俺にはちょうどいい。
雨がだんだん弛くなり、黒い雲だけを残し止んでしまった。
『た・・・だよし？』
聞きなれた大好きな声が俺を呼ぶ。
一番聞きたくて、一番聞きたくなかった声。
『忠義！忠義！』
走ってきた君は、濡れている事なんてお構いなしに俺を抱き締めてくれた。
暖かい・・・
俺も抱き締め返したい・・・
でも俺の腕が震えて動かんのは、雨で冷えきった身体のせいやろう。
『よかった・・・ホンマに心配したんやから。』
ずっとずっと弛められない力が素直に嬉しくてたまらんかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かおり | 作成日時：2015年9月29日 22時
