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雨よ降れ ページ24
大「ごめん！ちょっと頭ひやしてくる！」
沈黙に耐える事が出来んくて外に逃げ出した。
『あっ、待って！忠義！』
何度も俺を呼ぶ声を聞きながら、全速力で逃げ出した。
人混みに紛れてみる。
ポツポツ降りだした雨に皆が傘を指す。
俺の顔なんて見る人はいなくて、雨のせいにして垂れ流した涙は止まることがなかった。
人混みを抜けて初めてきた公園に座る。
少しずつ酷くなる雨にただ打たれ続けた。
この雨で俺の汚さを洗い流してくれへんかな。
こんなくらいの雨じゃ足りひん。
俺がきれいになるには全然足りひん。
もっと降れ・・・
もっと強く降れ・・・
もっと激しく降れ・・・
この雨が止んでもう一回空に太陽が昇った時には、虹が架かって消してくれるやろうか・・・
俺と同じ様にあった【青空の傷跡】を。
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作者名：かおり | 作成日時：2015年9月29日 22時
