僕らと彼の非現実

9 紫 ページ9

ﾊﾟｷｯ
紫｢はい、どーぞ｣

キャップを開けてやると、受け取って

黄｢ありっと｣

ちゃんとお礼が言えるじゅったくん
飲むんかなぁと思って見てたら、向かいに座った流星の方みて

黄｢ジュッシュのんれいい？｣

首こてんで、流星に問いかける
買ってもらった人に聞くって、小さいのにちゃんと教えられてて、さすが中間家やなぁ

青｢んっ、ええよ。ちゃんと座って飲みや？｣

黄｢あいっ！｣

すっかりお兄ちゃんしてる流星
じーっとじゅったくんがこっち見てるから

紫｢お膝座るか？｣

ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯって膝叩いて聞いてみたら

黄｢おひじゃおっちんしゅるぅ｣

やって！あぁ可愛い
甥っ子とええ勝負の可愛さや
抱き上げて膝に前向きに座らしてやるとペットボトルに口をつける

黄｢うぅ〜｣

まだこの子には重たいのかペットボトルが持ち上げられずジュースが飲めないらしい

黄｢りんごしゃん…ジュッシュ…｣

眉毛が照史並にさがって、ムッと唇を噛む
あれ？これ淳太ようやるやつやん
うるうるし出した目、ヤバって思った瞬間

緑｢じゅったくん、ストロー使う？チューチューって出来るかな？｣

って神ちゃんがストロー指してくれた

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