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「え？今から？」
マ《そう、急きょ入ったから今から行くわ》
「まじ、起きたばっか。めっちゃ浮腫んでるから断って」
マ《ダメよ。大企業の広告なんだから。なんとかして》
「もー！」
ブチッと電話を切る。
さいあく。
寝起きの顔がひどいこと知ってるくせに。
女優は顔が命ってこと知らないの？
うちのマネージャーに失望する。
急いで、タオルを温め、顔にかける。
その間に足のストレッチをする。
「はぁ…。なんとか間に合った」
10分後、ようやく目の腫れも引き、
いつもの私になった。
あとは適当に着替えて、マネージャーを待つ。
この時間は、友達や共演者のSNSを見る。
ん？
〈有岡大貴、女優の北沢Aと付き合っていた！？〉
はい！？
私が有岡大貴と付き合う！？
てか、有岡大貴って誰！？
マ「お待たせー！顔、治ったわね！」
「いや、それよりも、なんか私の熱愛が出てるんだけど」
マ「は？」
「しかもデマだし。会ったこともないんですけど」
マ「はぁ…。またなの？いい加減にしてほしいものだわ」
「否定してよね」
マ「分かってるわよ」
この時は思いもしなかった。
これがきっかけで、あんなことになるなんて。
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作者名：わをん。 | 作成日時：2018年9月16日 23時
