匂い ページ5
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カーテンから少しだけ漏れる明るさは
きっと星が少しずつ
消えてなくなって
和との時間ももうあと少しなんだと
教えてくれているようだった
『…んっ…』
モゾっと動く私に反応したのか
可愛い寝顔が
眉間にシワを寄せた顔になる
こんな仕草一つも
愛おしくて
その眉間に指を置いてみる
『…なんかの呪文？』
目を開けずに
ボソっと寝起きの和は呟く
「ふふふっ、おまじない？」
『何やってるのよ。笑 怖いわ。笑』
「私の虜になりますよーにって」
腕枕されてる腕がスッと引かれて
「いてっ」
『もう虜だっつーの』
上から見下ろす和が居た
『ワタシの方が心配よ、お前フラッとどっか行きそうで』
そう言うと
和が首筋に顔を埋めた
チクっとする痛み
『こんなんすぐ消えちゃうしな…』
「んもう…ちょっと…恥ずかしいから…」
恥ずかしがる顔を見て
スイッチが入ったのか
嬉しそうにする和
『もっといっぱい付けちゃおうっと…』
チュッ…チュッ…
『はぁー。独占欲の塊だな、自分。』
いっぱい紅い痕を付けて
それを見て、満足したのか
また私の頭の下に腕を入れて
ギュッと抱きしめる
「…いっぱい付けたけど、すぐ消えちゃうじゃない。」
『んー。あ、良いこと考えた。』
「ん…？」
勢い良くベッドを降りて
机の下をゴソゴソしてる
戻ってくるなり
『これ、付けてて。』
それは和がいつも付けていた香水だった
「香水？」
『うん、これ女性用なんだけど
甘すぎない匂いが好きでさ。』
四角いボトルに入った
黄色の香水は
カチっと蓋を開けるとキツイ匂いがした
『Aって香水付けないよね？』
「匂いに酔っちゃうの…。」
『薄めにつけると良いよ、こーやって』
腕でも、首の後ろでもなく
目の前の空間に
シュッと香水を噴射させた
それはいつもの和の匂いで
『この匂い付けてて、浮気はできないデショ？』
口角をあげて
ニヤッと笑った和
「香水つけなくても、しませんよ？」
『まぁた。どうかなー…
Aさん、可愛いからな。』
和のキスがまた降りてくる
和の匂いに包まれながら
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めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - って、伝わるとよいな… (2019年5月25日 4時) (
レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - 終わりなのですか？！二人には幸せになってほしいのに…。すごい面白いお話だと思います。重いかもしれないけど、恋愛なんて全て上手くいくわけないんだから、このくらいのお話がいい！ってか、運命の二人を離れたままなのは、辛いです (2019年5月25日 4時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 面白いですよ！何回もコメしちゃって申し訳ないですが、面白いですよ。どうなっていくのかなって思いますけども。やっと和が出てきて、和も想いをのこしてて、お互い好きだけど色々あって、どうなるの？って。切なくなりますねぇ。 (2016年1月10日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
yu-woody(プロフ) - 一昔前の月９みたいで、ワクワクします！早く次が読みたいです。年末年始は嵐さんばかりでファンとしては嬉しいですが、HDD容量に悩まされますよね。坊ちゃん以外は何とかリアタイで見て、すぐに編集して頑張ってます。これからも影ながら応援してます。 (2016年1月3日 23時) (レス) id: 06129cf5c5 (このIDを非表示/違反報告)
K3104*(プロフ) - ジュンさん» お久しぶりです(^^)ジュンさんのように言っていただけると、頑張って書かなきゃー！という気持ちになります＼(^o^)／本当にありがとうございます☆年始からまた更新再開しますので、読んでやってくださいませ> <！ (2015年12月31日 9時) (レス) id: 1884f81016 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K3104* | 作成日時：2015年11月26日 3時
