再会 ページ19
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目の前にいるその人は
５年前とちっとも変わらないのに
身なりはちゃんとした社会人…
いや、大人の男性の装いだった
ネイビーのスーツに
黒のショートコートをあわせて
黒の皮の手袋をしていた
一瞬人違いかな、
もしかしたら会いたすぎて
亡霊？錯覚？かとも思った
でもそのクフフと含んだ笑い声や
目の端に出来る、目尻の皺も
何にも変わってない
紛れもなく和だった。
「…和、ここで何してるの？」
『いや、アナタこそ、何してるのよここで。』
「今日、仕事でここに…ちょっと懐かしくなって…」
『へぇ！仕事で。おじさんに会った？』
「…大野先生？ほぼ毎週会ってるよ、仕事で」
『……あんの、タヌキ親父…。』
「…タヌキ？」
『あ、ごめん。なんでもない。
それより…久しぶり、だ…ね？元気だった？』
和がいないから
元気になんて過ごせなかったよ…
なんて、素直な気持ち言ったら
和はきっと困るだろうから…
気持ちを抑えて
答えに戸惑ってた
和はその気持ちを悟った様に
私の返事を聞かずに、話を続けた
『…みんな元気？
って、今度結婚式でみんなに会えるか笑』
「うん、…でも、翔くんとは家も近いから、よく会うよ？」
『そっか…。あー。なんか名前聞くだけで、懐かしいわ。』
「…和は？いつ帰って来てたの？
帰って来てから、みんなに会って無いの？」
和が帰って来たことを
みんな知らない
なぜ帰ってきた事を知らせてないのか
気になった
『俺さ…。んー。いやなんでもない。』
「和…？」
和の顔が険しくなる
『…人の事、信じられなくなった。からかも。』
「何が…あったの？」
『いろいろ、としか言えないけど…』
和がグラウンドの見える柵に
よしかかるようにして、私に
フッと笑顔を見せた
『帰ってきてすぐに、みんなどうしてるかな？とは気になりましたよ？ワタシだって』
「連絡、くれれば良かったのに…。」
『その連絡先、ぜーんぶアメリカに置いてきたんだわ。』
その冷たい言い方は
本当に和なの？って思うくらい
投げやりで、壁を作って、
他人同士なんだ、って言われてるみたいだった
「そんなことないよ…みんな、和の事心配してるよ？」
『…ふっ。ふふふ、どうかな？』
和、こっち見てよ
ちゃんと私を見て
視線は合ってるはずなのに…
和はどこを見てるの？
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めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - って、伝わるとよいな… (2019年5月25日 4時) (
レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - 終わりなのですか？！二人には幸せになってほしいのに…。すごい面白いお話だと思います。重いかもしれないけど、恋愛なんて全て上手くいくわけないんだから、このくらいのお話がいい！ってか、運命の二人を離れたままなのは、辛いです (2019年5月25日 4時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 面白いですよ！何回もコメしちゃって申し訳ないですが、面白いですよ。どうなっていくのかなって思いますけども。やっと和が出てきて、和も想いをのこしてて、お互い好きだけど色々あって、どうなるの？って。切なくなりますねぇ。 (2016年1月10日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
yu-woody(プロフ) - 一昔前の月９みたいで、ワクワクします！早く次が読みたいです。年末年始は嵐さんばかりでファンとしては嬉しいですが、HDD容量に悩まされますよね。坊ちゃん以外は何とかリアタイで見て、すぐに編集して頑張ってます。これからも影ながら応援してます。 (2016年1月3日 23時) (レス) id: 06129cf5c5 (このIDを非表示/違反報告)
K3104*(プロフ) - ジュンさん» お久しぶりです(^^)ジュンさんのように言っていただけると、頑張って書かなきゃー！という気持ちになります＼(^o^)／本当にありがとうございます☆年始からまた更新再開しますので、読んでやってくださいませ> <！ (2015年12月31日 9時) (レス) id: 1884f81016 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K3104* | 作成日時：2015年11月26日 3時
