五十三話 ページ6
私は知ってるのだ
だからこそ、
今の緑谷君の言葉が
オールマイトにとって
どれだけ苦しかったか
オ「…ありがとう」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…言えないですよね」
オ「言おうと思ってたんだ」
オールマイトが
苦しそうな顔をする
嫌だな…
オ「A少女…
なんで君が
泣きそうになってるんだ」
「貴方が苦しそうだからです
…私だってまだ
緑谷君と同じ年なんですよ…？
少し、座ってもらっていいですか？」
オ「あぁ、いいとも」
言った通りに
ソファーに座ってくれる
そして私は
頭を包み込むように抱きしめた
オ「A少女！？
何を…」
「私が辛かった時
いつもオールマイトは
こうやって
抱きしめて下さりました
私も、貴方が辛いときは
こうやって、抱きしめます」
「…貴方が心配なんです
そして大好きなんです
死が身近になる運命なら
私がその運命を捻じ曲げて見せます
…あきらめないでください」
オ「A少女…」
応えるかのように
背中に手を回される
それがとても嬉しかった
オ「…先日ひどいことを言った
ごめんね」
「あ、忘れてました」
オ「えぇ！？」
「まぁ貴方の違和感が…
それが何なのか
わからなかったことが
腹立ちましたけどね」
オ「それは分からなくて
良かった…」
「え、なんで？」
オ「いろいろ
大人の事情って
やつがあるんだよ」
「そうですか…
でも、悔しいです」
オ「気持ちは受け取っておくよ
…ありがとうね」
そういって
オールマイトは
少し強めに私の背中を
抱きしめる
…心臓が痛い
ドキドキっていうよりも
胸が締め付けられる感じ
リカバリーガールの所行こうかな…
この痛いものが何なのか
分かるかもしれない
オ「A少女？」
「あっ、ごめんなさい
すぐ離れますね」
迷惑だったかもしれない
そう思って離れようとした
のだが
「…オールマイト…？」
オ「もう少し、いいかな」
こんな悲しい声を出すのは
体育祭以来だ
この声に私は逆らえない
「…いくらでもどうぞ」
オ「ありがとう」
すると、オールマイトは立ち上がり
今度は私がオールマイトに包まれる
こんなこと思うのは不躾だとは思うが
彼の弱った姿を見せてくれると
すごく嬉しくなるんだ
「…私は
いつでも貴方の味方ですから
ずっとそばにいます」
背中をポンポン叩く
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スプラン(プロフ) - 蒼いイルカさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません（汗）私自身文才力がないので不安でしたが、そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも少しずつですが、更新させていただきますね！ (2017年10月8日 23時) (
レス) id: deb731a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼いイルカ - はじめまして！蒼いイルカと申します！小説読ませていただきました！！オールマイトが好きで、こういう二人の関係がすごくいいなと思いました！主人公とオールマイトの会話もとても好きです！続き楽しみにしています！ (2017年10月3日 20時) (レス) id: e72557d35c (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - 朱里さん» コメントありがとうございます！感情移入してくださるとは…！嬉しい限りです！毎日更新できず、申し訳ありません（汗）今日から三日間は時間があるので、できる限り続きを書かせていただきますね！ (2017年9月16日 19時) (レス) id: deb731a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 主人公がオールマイトへの嫉妬をぶつけているシーンで涙が出ました。続き、楽しみにしています！ (2017年9月16日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スプラン | 作成日時：2017年9月7日 1時
