七十七話 ページ30
個性を発動する
範囲は無規定
起点から全出力で
押し出す力を発動
発動した瞬間、
動物たちが離れていくのを感じる
鳥は羽ばたき違う場所へと移動する
まだ、まだ…
と思っていたら
スマホが鳴る
個性を止めて
ポケットからスマホを取り出し、
応答のボタンを押す
先生だ
「もしもし」
相《お前はもういい》
「はい？」
相《結構離れてんのに
ここまで威圧が飛んでくるから
皆がビビってる》
「…えぇ…」
うそでしょ
半径一キロぐらいで
微力の磁力が働くぐらいだったのに
いやいやまさか
「とはいってもたぶん
距離もあるので、
違和感ぐらいにしか
ならないと思うんですが」
相《皆がお前の威圧に気づくぐらいに
強くなってるぞ》
「…あれー？」
確かに、私がその限界を測った時が
１２歳だったから？
成長してたんだなぁ…
相《とりあえず、
他のやり方で個性を伸ばせ
わかったな？》
「わかりました」
ブツリ
うーむ、他のやり方か…
そうだ磁力を圧縮させて
爆発的な力を生み出すことも
可能じゃないか？
これだ
個性発動
対象を私にする
超圧縮した磁力を纏い
引き寄せる力を付ける
確かに周りには力がいかないが
これはこれで使える時が来るかもしれない
他にも試行錯誤しているうちに
夕方になっていた
キャンプに帰るなり
夕食を自分たちで作ることになる
今回はカレーか
辺りを見回す
結構皆疲れている
麗「わぁ！すごい器用なんだね
Aちゃん！」
「え、そうかな
ありがとう」
野宿とかしてた時に
こういうの作っていたので
慣れているだけなのだが
…あの時は砂糖と
塩の判別つかなかったなぁ
あれこれして
何とかカレーを作ることができた
思えば大人数でこうしてご飯食べるの
この合宿で初めてじゃないか？
「…！」
浮き足だったかのような
気分になる
これが『楽しい』という感情かな
自然に涙があふれる
蛙「どうしたの？
おいしくなかった？」
「あ、いや！
すごく嬉しい…？楽しくて…
多分、うん
こういうの初めてだから」
芦「萌える！」
麗「癒される！」
切「神園にとって
いい思い出だな！！」
「うん！」
無意識に轟君と
目を合わせてしまう
轟君も
何やら嬉しそうだ
そして緑谷君を探したら…
あれ、いない
素早く食べて
探しに行こう
「ごちそうさま！
ちょっと席を外すね」
一体どこへ行ったのかな
もしかして、あの子供？
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スプラン(プロフ) - 蒼いイルカさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません（汗）私自身文才力がないので不安でしたが、そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも少しずつですが、更新させていただきますね！ (2017年10月8日 23時) (
レス) id: deb731a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼いイルカ - はじめまして！蒼いイルカと申します！小説読ませていただきました！！オールマイトが好きで、こういう二人の関係がすごくいいなと思いました！主人公とオールマイトの会話もとても好きです！続き楽しみにしています！ (2017年10月3日 20時) (レス) id: e72557d35c (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - 朱里さん» コメントありがとうございます！感情移入してくださるとは…！嬉しい限りです！毎日更新できず、申し訳ありません（汗）今日から三日間は時間があるので、できる限り続きを書かせていただきますね！ (2017年9月16日 19時) (レス) id: deb731a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 主人公がオールマイトへの嫉妬をぶつけているシーンで涙が出ました。続き、楽しみにしています！ (2017年9月16日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スプラン | 作成日時：2017年9月7日 1時
