七十一話 ページ24
「え？」
私は驚いて
言葉を理解するのに
時間がかかった
オ「こんなに年が離れてて
娘のように思っていたのに…
こんな感情を持ってしまった時には
君に対して罪悪感…
そして、私自身には嫌悪感を抱いた」
「…」
オ「私のエゴで
君の将来を変えてしまうなんて
絶対に許されない」
一つひとつゆっくりと
オールマイトは
気持ちを紡いでくれる
オ「でも近い将来
君の事を心から愛し
そして愛される存在が
いたとしたら…
それでよかったと
思っていた」
「はい」
オ「…でも、心のどこかで
君がほしくて
誰にも渡したくなくて
君の優しい笑顔も
ふるまいも
私だけのものにって
思ってしまう私がいて
とても恐ろしかった」
…こんなこと
初めて聞いた
オールマイトが
嫉妬していたなんて
…嬉しい
こんなこと思ったら
本当に彼に悪いのだが
すごく嬉しい
オ「でも、もういいんだよね
そうやって私を
押し殺さなくても」
そう言った彼は
頬を染め
優しい笑顔で
私を見つめる
その表情は
慈愛に満ちた表情で
胸が温かくなる
「はい、どうぞ
私にぶつけてください」
オ「A、好きだ」
「はい…
愛してます」
オ「…照れるね」
「えへへ」
オ「さ、もう寝よう
今日は疲れただろう？」
「そうですね」
いつも通りの会話に戻る
でも、今までとは違う
何かがあって
すごく幸せだ
「おやすみなさい」
オ「おやすみ」
オールマイトに寄り添って
すぐに熟睡した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
…ここは…
また夢の中だろうか
あの時の光？
ということは
またあれが来るの？
足元を警戒しつつ
光を捕まえようとしたのだが
今回は追いかけなくてもよいらしい
光が私の周りをくるくると回っている
しばらくじゃれ合っていたのだが
ふいに何かがおかしいのを感じる
「これは…違う」
背筋が凍るような何かが来る
それはとても懐かしい
気づけば、
ある場所にいた
とても寒くて
光さえ届かない場所
体が震える
この場所は
聞かれずともわかる
？「やぁ…元気だったかい？」
「…なぜ」
？「そろそろお遊びを止めて
戻ってこないと…
君の大切な物なくなっちゃうかもね
…あの時みたいに」
「貴様っ…！！」
？「反抗期かい？
そうか、もうそんな年なんだね」
「…」
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スプラン(プロフ) - 蒼いイルカさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません（汗）私自身文才力がないので不安でしたが、そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも少しずつですが、更新させていただきますね！ (2017年10月8日 23時) (
レス) id: deb731a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼いイルカ - はじめまして！蒼いイルカと申します！小説読ませていただきました！！オールマイトが好きで、こういう二人の関係がすごくいいなと思いました！主人公とオールマイトの会話もとても好きです！続き楽しみにしています！ (2017年10月3日 20時) (レス) id: e72557d35c (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - 朱里さん» コメントありがとうございます！感情移入してくださるとは…！嬉しい限りです！毎日更新できず、申し訳ありません（汗）今日から三日間は時間があるので、できる限り続きを書かせていただきますね！ (2017年9月16日 19時) (レス) id: deb731a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 主人公がオールマイトへの嫉妬をぶつけているシーンで涙が出ました。続き、楽しみにしています！ (2017年9月16日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スプラン | 作成日時：2017年9月7日 1時
