4話 ページ6
蓋をして、準備しておいたコンロと固形燃料のセットの上に鍋をのせて、煉獄さんの前に置く。
「おぉ」
「今から火を付けますから。好きな時に食べてね」
他にも白ご飯や、豚汁、漬物を用意し、最後に生卵を出した。卵も今日入荷したものできっとお肉に合うだろう。
「いただきます！」
まずは豚汁から食べ始めた。彼は基本的に食べ方が綺麗だ。ただ食べるのが早いので上品かと言われたら普通だが。
「なぁ、ずっと聞きたかったんだけど」
「ん？」
彼は目線だけこちらに寄越して手と口は止まらない。逆にすごいわ！
「なんでいつも自分でメニューを決めないんだ？せっかくあるのにさ…」
そう、前も言った通り、彼はずっと私にメニューを決めさせるのだ。すると彼は食べていたものを飲み込み、答えた。
「理由か。そうだな…月詠が選んだ料理は全て美味いからというのも理由の一つだな。後、メニューに載っていないご飯も楽しめる！」
おや、一応目を通しているんじゃないか！コレはやられた！
「…もしかして初日から気づいていただろう？」
「ばれたか！」
そう言って彼はまた食事を開始する。すぐご飯が空になるのでおかわりを差し出す。…ていうか、なんでここまでしてるんだ。別に問題はないが、ちょっと普通じゃない気がする。
私はお肉を本当に美味しそうにほおばりながらうまいと叫んでいる煉獄さんを横目で見る。
…まぁ、いっか。
なんだか彼の食べっぷりを見ているとどうでもよくなってきたな。あ、食べ終わったみたい。私は食べ終わった食器たちをもらい、洗い流す。
「はい、食後のお茶」
「ありがとう」
よし、洗い物終わりっと。今日も遅い時間なので出入口は閉店の看板を置いておく。必要な電気以外は落として私も椅子に座った。
「煉獄さんは何の仕事してるんだ？」
いつもスーツな彼はサラリーマンにしては元気がいい。そしてこの時間に終わるとなると…
「教師をやっていてな！教科は歴史を担当している！」
「あぁー、納得。煉獄さん教師って感じするよ」
すると彼はそうか？と疑問そうに私を見る。
「そして私より年上だと思う」
「む、それは俺も同感だ。俺より君は一つ下だろう」
彼とはなんというか波長が合うな。話をする度そう思う。ただ、目線はまだちょっと慣れない。
「少し踏み込んだ話をしていいか？」
私がまた質問すれば彼は問題ないように聞く姿勢に入った。
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スプラン(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます！すみません、剣道に関してはど素人で適当につけた設定でした…！詳しく調べて、改めて書き直します！ご指摘ありがとうございます！ (2020年2月19日 22時) (
レス) id: d11eb7c59d (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - すみません、大変面白く読ませてもらっているのですが、一つ気になることが…。9話で主人公さんが「剣道6段」を所持しているとのことですが、まず、剣道6段の昇段試験を受けるには、年齢制限で最低28歳になってないといけません。少し現実的ではないかと… (2019年9月16日 20時) (レス) id: cb5753e0d8 (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - ラムさん» 40票目ありがとうございます(｀・∀・´)パソコンの部屋にエアコンがなくて手詰まり状態です…もう少しお待ちください(´･ω･｀) (2019年7月29日 0時) (レス) id: 07c7378595 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 40票目の星は頂いたぜ!!ほんとにこの作品にはドキドキさせてもらってます!! 更新頑張ってください!!!!!!! (2019年7月26日 13時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - 星ポッチが30になってました！アリガトウゴザイマス！ (2019年7月12日 23時) (レス) id: d11eb7c59d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スプラン | 作成日時：2019年6月24日 23時
