39話 ページ44
そして煉獄さんは相変わらず読めない表情で恥ずかしい事をすらすらと続けた。
「第一印象は美人だったな!そして次に御飯が美味い!会話もテンポよく返してくれるし、何より周りを人一倍見ている!」
正直ここまで煉獄さんが私の挙動を見ていたとは思ってもいなかった。昔の私なら引いていたかもしれないけれど、今の私は恥ずかしいのと嬉しいという感情で板挟みになってどうしたらいいかわからずとりあえず顔を覆うことにした。
「それよりA、用事が終わったか?」
「あ、あぁ…うん終わったよ。正直疲れたから帰りたい…という事なのでお先に失礼しても?」
「ま、待ってください!まだ話は…「申し訳ないが、『俺の』彼女が疲れたと言っているのでまた後日でもよろしいか?」
「煉獄さん…」
すると煉獄さんは笑って私の手を取り、リードしてくれた。いや待て、なんでできるんだ?
「Aが『仕事の話』をしている間、周りの人たちの行動を観察していたんだ。何か間違いがあっただろうか?」
観察しただけでこのレベルか…私はとんでもない人を捕まえてしまったのかもしれない。
「いいや完璧だよ煉獄さん。惚れ直した。そのまま私をエスコートしてほしい」
「あぁ勿論!」
_______
車に乗り込み、二人して脱力する。
「いやぁ!満足満足!それに滅多に食べれないものもあって美味かったな!」
「あははは、まぁそうだろう…」
あそこに並んでるもの全部お高いものだしなぁ…
「煉獄さんが楽しかったならよかった。……あと、私が仕事の話をしているときに誰か来なかったか?」
「んー、来てないぞ!」
「…嘘は言わないと思っていたんだが?」
『仕事』の話をしながらも目をやれば数人の可愛らしい女性に囲まれていたから余計にでも覚えていた。まぁ、見られていると気が付かなかったから隠そうとしたんだろうがね?
「む!ばれたか!すまない!!素直に言うと、Aが連れてきた男は俺が初めてだったらしく物珍しさゆえに女性に囲まれてしまった!」
「ふーん、それでなんと言われたんだ?」
「格好いいですねと言われた!だが一番言ってほしい人に言われていない!」
「…あ」
そう言えば私煉獄さんに今の恰好において感想を述べていなかった。改めてみてみよう…白のタキシードに黒のワイシャツ…赤いネクタイ…煉獄さんの雰囲気にばっちりハマっている。
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スプラン(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます!すみません、剣道に関してはど素人で適当につけた設定でした…!詳しく調べて、改めて書き直します!ご指摘ありがとうございます! (2020年2月19日 22時) (レス) id: d11eb7c59d (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - すみません、大変面白く読ませてもらっているのですが、一つ気になることが…。9話で主人公さんが「剣道6段」を所持しているとのことですが、まず、剣道6段の昇段試験を受けるには、年齢制限で最低28歳になってないといけません。少し現実的ではないかと… (2019年9月16日 20時) (レス) id: cb5753e0d8 (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - ラムさん» 40票目ありがとうございます(`・∀・´)パソコンの部屋にエアコンがなくて手詰まり状態です…もう少しお待ちください(´・ω・`) (2019年7月29日 0時) (レス) id: 07c7378595 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 40票目の星は頂いたぜ!!ほんとにこの作品にはドキドキさせてもらってます!! 更新頑張ってください!!!!!!! (2019年7月26日 13時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - 星ポッチが30になってました!アリガトウゴザイマス! (2019年7月12日 23時) (レス) id: d11eb7c59d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スプラン | 作成日時:2019年6月24日 23時