21話 ページ24
着いた場所はとても大きいモールだ。…いやぁ、私には似合わなさそうな…
「スカートを履きましょう！きっと似合います」
しのぶちゃんに手を引かれてお店に入ち、次々に服を見せてくる。
「Aさんはお肌が絹のように美しいから肩を出しちゃいましょう。そしてこのスカートなら履きやすいはずです」
そう言って一番目に留まったコーデがこちら。
紺色ののオープンショルダーの服にカーキ色のロングフレアスカートだった。紺と茶色のバランスが派手過ぎなくて丁度いい。
「それにこのサンダルと合わせれば…さ、試着しましょう！！」
実際に着てみたが、素材も良いらしくて気心地がいい。それにせっかくしのぶちゃんが選んでくれた服を買いたいのもある。
「…お待たせ！」
カーテンを開けて、しのぶちゃんの感想を待つ。
「あぁやっぱり！お似合いですよ！！髪型はいつもみたいに後ろでくくってもいいし、おろしてても十分にあってるかと！」
大絶賛だった。うん、それならこの服を買ってしまおう。私は元の服装に着替えて定員に話しかけた。
「えへへ、しのぶちゃんありがとう。明るい服とかはあまり買ったことないから参考になった！店長、これ買います！あ、しのぶちゃんの買う分も一緒で」
「そんな！悪いですよ…」
「気にしないで！こう見えて持ってますから！それに、今日の買い物に付き合ってくれたお礼にね？」
そう言うと、しのぶちゃんは少し照れた表情で目を伏せた。
「…ありがとうございます」
「お会計〜万円になります！」
「！？」
「一括で」
あぁ、しのぶちゃん…ここ結構高級な服屋ってことに気づいていなかったようだ。たまに見せるおっちょこちょいも中々愛らしい。
「本当にすみません…」
「良いって！しのぶちゃんの珍しい所も見れたし！十分だよ！あ、あそこのアイスクリームでも食べてリラックスしよ？」
それに、お金はため込んでいても意味がない。しっかりと流通させることに意味を持つのだ。しのぶちゃんを席まで誘導してアイスを買ってくる。勿論私のおごりだ。
「ほら、しのぶちゃん。抹茶…で良かった？」
「ありがとうございます…」
腰を掛けて無言で一緒に食べ始める。うん、このアイス美味しいなぁ…今度作ってみるか？
「どうしてAさんは女性で生まれてきたんでしょうか…」
「え！？いきなり何！なんでそうなるのさ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スプラン(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます！すみません、剣道に関してはど素人で適当につけた設定でした…！詳しく調べて、改めて書き直します！ご指摘ありがとうございます！ (2020年2月19日 22時) (
レス) id: d11eb7c59d (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - すみません、大変面白く読ませてもらっているのですが、一つ気になることが…。9話で主人公さんが「剣道6段」を所持しているとのことですが、まず、剣道6段の昇段試験を受けるには、年齢制限で最低28歳になってないといけません。少し現実的ではないかと… (2019年9月16日 20時) (レス) id: cb5753e0d8 (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - ラムさん» 40票目ありがとうございます(｀・∀・´)パソコンの部屋にエアコンがなくて手詰まり状態です…もう少しお待ちください(´･ω･｀) (2019年7月29日 0時) (レス) id: 07c7378595 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 40票目の星は頂いたぜ!!ほんとにこの作品にはドキドキさせてもらってます!! 更新頑張ってください!!!!!!! (2019年7月26日 13時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
スプラン(プロフ) - 星ポッチが30になってました！アリガトウゴザイマス！ (2019年7月12日 23時) (レス) id: d11eb7c59d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スプラン | 作成日時：2019年6月24日 23時
