【イナイレ無印】咲き誇る、紅い華と蒼い華。 (ページ33)

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お日さま園に帰ると、先に帰っていたミキが出迎えてくれた。そのミキが晴矢の前で問題発言を口にしようとしていたので急いでその口を手で塞いで私の部屋に向かった。

私の部屋で色々話をして、夕飯を食べにリビングに向かった。リビングに着くと、瞳子以外誰もいなかった。瞳子はキッチンで夕飯の支度をしている。

ミキ「誰もいないなぁ～…よしっ、僕がみんなを呼んで来る！」

「えぇ、よろしく」

ミキ「うえっ？！エルは？！」

「私は姉さんの手伝いするわ」

そう言うと、「そっかぁ！」っとミキは返事をし、みんなを呼びに行った。私はキッチンに入り、瞳子の手伝いを。

瞳子「学校、どうだった？」

皿を出していると、突然、瞳子にそう聞かれた。いきなり話し掛けられたから皿を落としそうだった。

「楽しかったわよ、友達、出来たしね。」

瞳子の問いにそう、答えると、瞳子は驚き、笑った。一体、どうしたのか。

瞳子「そう、よかったわね。貴方、あんまり友達作ろうとしないから不安だったのよ」

瞳子の言葉に持っていた皿を、2枚落としてしまった。その皿は割れてしまって、片付けようと、手で触ったら指を少し切ってしまった。

瞳子は火を止めて救急箱をこっちに持って来てくれ、手当てをしてくれた。割れた皿は掃除機を使って片付けた。瞳子に「大丈夫？」っと聞かれ、「大丈夫」っと返すと、ホッとした顔をしてキッチンに戻り、夕飯作りを再開した。

私はと言うと、手当て中にもう大丈夫だから先にイスに座っててと言われ、イスに座っている。絆創膏を貼られた指を見て考えてしまった。

ここでも、私は友達を作ろうとしないのか、っと。元の世界でも私は友達を作ろうとはしなかった。だけど、ミキとは友達、親友となった。何故友達を作ろうとしないのかという理由は、思い出すだけでも腹が立つ。

十字架ネックレスをギュッと握り締めて、神様、どうかこの世界で幸せにくらさせてください、っと祈った。