寝てたら転生しちゃいました【w.r.w.r.d】 (ページ10)

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小話(2) ページ10

ut「…グルちゃん、今の話はもうしないっていったやん？」

gr「…おっと、そうだったな、すまない。」

すまない、で済む問題ちゃうねん。

tn「ちょ、大先生落ち着け…！」

ut「…トントンは黙っとれ。」

tn「…ｯ…！」

gr「どうしてそこまで怒るんだ？」

…なんでかって？そんなん…

ut「思い出したくないからに決まってるやろ…！」

gr「…こいつの写真を突きつけて自分は思い出してないとでも？」

…そういうことちゃう…！

ut「…あの日のことを思い出したくないんや…！」

…あの日の事とは…僕がグルちゃんに勧誘されてしばらく経ったある日のこと。

…僕はある女性に目を奪われてたんだ。

それが…この写真の子…Aちゃんの…

お母さん…なんや。

それで…結構歳は上だった。でも…

母「鬱先生はなんでそんなに私にこだわるの？」

…それは…

ut「…守りたい人…やから…。」

母「…！！」

そう言うとAちゃんのお母さん…如月凛さんはびっくりした後微笑んで

凛「…ありがとう、そう言ってくれて嬉しい。…これからも私を守ってくれる？」

…そう言った。

ut「！…当たり前やんけ、”必ず”守ったる。」

…そう誓った…はずだった。

…ある日のこと…。

凛「鬱先生！そっち行ったよ！」

ut「あいよ！」

一緒になって敵と戦っていた最中だった。

僕は凛さんの指示を受けて目の前にいる者たちを薙ぎ払った。

…その瞬間だった。

凛「きゃあああっ！」

…！凛さん！？

…どこや、どこにいるんや、凛さん…！

僕は必死に探した。

顔出してくれ…！凛さん！！

凛「鬱…先生…！」

…声が聞こえたのは…

俺が凛さんがいたであろう位置にいた敵を…

倒した時だった。

敵が倒れた後…俺は目を見開いた。

あり得ない光景が広がっていたからだ。

…凛さんのお腹に…

深い切り傷があったんだ。

ut「…凛さん…？」

俺はすぐに駆け寄った。

凛さんはお腹を押さえながら…俺にこう言った。

凛「鬱…先生…、私の…娘が…いるわ。その子を…見つけて…？私はもう…」

ut「そ、それ以上喋るな！傷が開くやろ！？」

…喋らんといてくれ…！凛さん…！

凛「…いいの、鬱先s「喋んなって言っとるやろ！！」…」

…やめてくれよ…凛さん…！

近くから足音がする。敵の残りだろうか。こちらに近づいてくる。

凛「鬱先生…後ろ…」

ut「わかっとるから。喋んなって言っとるやん」

刹那、敵の胴体が2つになる。

…俺と凛さんに近寄るな。