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愛を彷徨う人 … 27※ ページ43

眉を顰め、時折短く息を詰める太輔…

こんな顔、するんだ…
オレの行為に余裕を無くしかけてる顔は、より一層艶やかで、目を奪われる程の色香を放っていた

感じてくれてるのが嬉しくて、もっと行為を進めようとした時、口許にそっと手が触れてきた

「もういいよ、フフ…これ以上だと…宏光と繋がれなくなる…、おいで…」

掌でオレの頬を撫で、オレの口から自身を外すと引き寄せられ、膝の上に乗せられた

膝を立て太輔を挟むようにして座ると、グイッとより近くに抱き寄せられた、太輔の腕が腰に回り、ほぼくっ付いてんのと同じ…、オレも太輔の首に手を回し視線を合わせた

そして同じタイミングで、微笑み合う
互いの髪に手を差し入れ、梳くように撫で上げた

ああ、こんなにも近くにいてくれる…
ずっとこうして過ごしていけたら、どんなに幸せだろう…

そんなコトを思いながら、太輔の顔を見つめていた

「少しクールダウン…だね…」
「ん…」
「…宏光、…ナカ、もう挿ってもいいの?」

心配そうにそう言うと、オレのお腹にそっと手を当てた

「…ムチャはさせたくないよ…」

「…ん、…大丈夫だと、思う…」
四宮先生からは、そんな話は特に無かったし…

ちょっと考えてから答えると、太輔も《うーん…》て顔になった

「…今日は、止めような」
「え?」
「ちゃんと医者の許可が出てからにしよ、」
「でも、オマエ…」

同じオトコだから、中途半端な触れ愛からの焦れったさは理解してる、オレを気遣う太輔の気持ちは嬉しいけど、それに甘えていいのか…?

「そんな顔しないで、オレならへーき…」

微笑みながら、チュッ…て触れるだけのキスをしてくれた

「太輔…」
「でも、…一緒に気持ちくなりたいから、…ね…」

腰に回っていた手が、少し落ち着き始めていたソレに触れてくる


太輔の手の中にオレ達は包まれ、また刺激を与えられるコトで勢いを増してきた

「…キスして…宏光、オレにいっぱいキスして」
吐息混じりの誘いが、オレをまた追い込んでいく

言われるがまま、オレは太輔の唇を食んでいく
深く…濃く…、全てを取り込むように舌を絡ませ想いを

「ハァ…ハァ……あ、、気持ちい…」
「オレもだよ…、ン…、…一緒に達こ…」

掌で質量と熱量の限界を感じ合う、浮き出た血管を指の腹でなぞり、括れから先端を爪で引っ掻くようにされ、背筋を駆け上がる感覚に震え上がった

同時に迸る熱が手の中で混じり合い、吐息までもが一つに結ばれた

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GAYASAKURA(プロフ) - まいまいさん» 思います、数ある書き手様の中から見つけて下さり本当にありがとうございます!ご縁を頂けて嬉しいです! (2020年8月5日 21時) (レス) id: a6c9395ed2 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - まいまいさん» こんばんは!連コメありがとうございます!長々と引き伸ばしておりますが、少しでも楽しんで頂けてたら何よりです!えち展開もありますが、サラッと流して頂ければと思います、《I wish》や《雪華》も似たような展開なので、またお時間ある時にお越しいただければと (2020年8月5日 21時) (レス) id: a6c9395ed2 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 皆川が怪しくて気になりますが、ついに2人が一緒に暮らせるようになったので大満足です!!そしてニカも。2人が結ばれるところを早く読みたい〜HEATの宏光と太輔が楽しみすぎます!! (2020年8月5日 20時) (レス) id: d8ffbdef31 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» また読み手様の失笑を買いそうです笑笑、ある程度纏まったら触りだけアップしたいと思います!コメ大感謝です! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 移行になりました!6章ほ100作目になるので、ココで家族にしてあげたいんですが、どうかなぁと言うところです、ホントに書きたいのは、家族になってからなんですけどねー笑、引っ張りすぎたなぁと反省しております、次作も考えておりますが、これも長編になりそうで (2019年6月11日 19時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2019年5月5日 2時

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