I wish to be your only one … L.O.V.E ７ th

Precious Lover … ３３０ ページ41

「ゆーた……こ、コレって…！？」

目の前のテーブルに置かれたのは、チョコレートサイズの可愛いパッケージ＆ハート型のボトル…《Melty Lovers》のロゴがピンクと赤でデザインされてて…、わかり易すぎ！！！

「…ね、ひろ、…今は太輔と一緒には寝てないんだよね？」

…って、コショコショと声を潜めて聞いてくるけど、えっと…オレらしかいませんけど…

「いやそりゃあ…だって親友て聞いてたし、一緒に寝る方がオカシイだろ？」
「だよね！」

って人差し指オレに向けて、大きく頷いた

「だぁ太輔ホンットに変わってないよなぁ、ヒロのこと大事にし過ぎてガマンしまくるトコ、ヨソで発散させることもしないし、ある意味ヒロよりソッチの面では健気だよねー
辛かったよねきっと…」

ウンウン頷きながら、チロってオレの様子を伺うように見てくる

「だ、だって…」

「今日からは、同じ部屋で同じベッドで寝るんだよ！！いい！？んで、これ使ってちゃんとぜーんぶ《藤ヶ谷宏光》になりなさい！！」

「は、はいぃぃぃぃ！？」

マグナム級の爆弾投下されて、オレは何を言えばいいのか口パクパクするしか出来ない、

《同じベッドで寝る！？》
《これ使って、めるてぃする！！？》

「え、えええ！？、きょ、今日！？」
「うん、あたりまえ！もう親友じゃないよ、ヒロと太輔は《ふぅふ》なんだから！！」
「ふ、ふぅふっっ！！！」

マグナムリターン、ちゅどーん！！！

「イキナリ過ぎるだろ！！む、ムリムリ！！」
「またそんなコト言う！ムリでもやんないとダメっ！」

めっ！って、裕太めっちゃ圧力掛けてくるけど、そんなコト急に言われたって…

返事に困って下向くと、裕太の手がアタマにポン…て乗っかった、弾みで上を向くと裕太が優しい顔してオレを見てた

何だか、全部オレの葛藤とか分かってるよ…って言ってるみたいな眼差しがあった

「キスはしたんでしょ！？」
「…う…ん…」

「嬉しくなかった？」
「え…」

そう聞かれて、オレは無意識に自分の唇に指を添えた、そう…自然に唇を重ね合ったキスは、太輔が確かにココにいてくれるコトを教えてくれた、唇から伝わるフンワリとした心地良さは、きっと…太輔がずっとずっとオレに向けていてくれた想いの全て…

一途な愛だけが、今、ここにある…
溢れるほどの幸せを、キスで知ることが出来た


「嬉しかった…」
ポツリと答えると、裕太がふふって微笑んだ

「なら全部繋げて、太輔に愛してるって言ってあげなよ…ね！」

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