Precious Lover … １８８ ページ44
そして、オレは太輔からコトの経緯を聞いた
「そか…オレが頼んだんだ…」
全てが初めて聞く話で、《タダくん》と言う人の顔も名前もアタマにイメージ出来なくて…
同じ大学の建築学部で、一番近くにいた人……？
「うん、大倉くんは丁度前のデザイン事務所を辞めてたみたいだ、ひろの病状と進退がハッキリするまで、チーフ代行を引き受けたんだ」
「じゃその人、今はオレがいた事務所にいるの？」
「そう、だね…」
ぎこちない太輔の返事と表情…、その心にある想いに何も気付けないオレ…
オレの胸の中には、無くしてしまった想い出を取り戻したい気持ちしかなかった、
そうしないと、いつまでもオレは不安定な足下に怯えながら、この先も暮らしていかなきゃならない、
それ以上に、無くした想い出の中にはあるはずの、大切な何かを見つけられない気がした
なんでもいい、例え針の穴程のキッカケでも…
「オレ会ってみたい…その人に」
思いのままを言葉にしたオレに、太輔の見開いた瞳が向けられる、そして少しだけ目を伏せた後、想いを含んだ表情でオレを見つめた
「…そんなに急いで想い出探ししなくても良くないか？もう少し体力や気持ちが戻ってからでも…」
心配顔でオレを気遣う太輔…
でも、オレは少しでも早く《想い出のある自分》を取り戻したかった
「今のオレは、ホントのオレじゃない…」
「ひろ、そんなに想い出に拘らなくても、コレから色々始めていけば…」
「記憶や過去を持ってるお前には、オレの気持ちは分からないよっ！」
手術をしてからの、不透明で靄のかかった様なもどかしさと焦り…、誰にも分かってもらえない苛立ち…、ソレを思わず太輔にぶつけてしまった
「ひろ…」
「…っゴメン…、オレ、八つ当たりした…」
太輔が悪いわけじゃないのに…
寧ろ太輔は、いつも一番近くで不安定なオレを支えてくれていた、色んなコトが分かんなくて沈みがちなオレの気持ちを理解して励ましてくれた
なのに…
俯くアタマに、そっと手が置かれる
「いいよ、事務所、…連れて行ってあげる…」
「え、いいの？」
「いいよ、…なんで？」
聞き返されて、オレは答えに詰まった
「だって太輔は、…オレの過去には、あんま…関心なさそうだから…、お前が知ってるのはオレとルームシェアしてたこの10年だけだし、その前は、殆どオレら一緒にいなかったみたいだし…」
言いかけて、気付いた
なんだろう…
太輔、どうしてこんな傷付いた顔…
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GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 例え記憶は無くても、仕草や表情はまんまだと思うので、ソコを強調してます、お買い物でぇと始まります、私的に日常生活に萌えちゃうのが好きなので、無駄エピと知りつつ入れますー、ハピバ記念は今回は断念しました、楽しんで下さればいいな、コメ大感謝です！ (2018年9月17日 13時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» こんにちは！コメありがとうございます！はい、エイベさんのカウントダウンは見れなかったんですけど、夜中に目が覚めてソッコーでツベGOです！TL、凄いですねー《藤北プレゼント交換 》ですよね！発売楽しみです！ウチのみっくんは、まだ距離があるかなー笑 (2018年9月17日 13時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
daimomm(プロフ) - GAYASAKURAさん、こんにちは♪みっくんバースデーですね！素敵な１年を過ごしてもらいたいと思います。そしたら何と！こちらのヒロくんは！記憶がなくても、体が動きを覚えてるんですね、きっと。無意識の行動だと思うけど、何かすごく嬉しいです。 (2018年9月17日 12時) (レス) id: 4014bb6c4e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» 楽しい連休をお過ごしくださいねー！コメ大感謝です！ (2018年9月16日 10時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» おはようございます！コメありがとうございます！はい、ただくん出て来ますよー、一騎打ちにはならないと思いますｗ、連休でどこまで行けるかなー、話数考えると移行は必至かも…グダグダ臭が致しますが、宜しければ続き覗いて見てくださればと思います！ (2018年9月16日 10時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年8月17日 17時
