Precious Lover … １５８ ページ14
「ひろ、ただいま」
「あ…、………えと、おかえり？」
「ｸｽ、なぜに疑問形？」
仲間達を見送って、オレは宏光の待つ病室に戻った、特に何も思わず、いつもと同じ様にそう言ったんだけど、宏光は入ってきたオレを見て、何だかドギマギ感を全身から漂わせてた
オレがベッド脇の椅子に座ると、どうしよう…て少し動揺してるみたいで、居心地が悪い…そう思ってる様に見えた
まだ、オレといることに慣れないんだろうな…
「ん、…太輔そのまま皆と帰るのかと思ってたから…」
「まさか、オレ見送りに行っただけだよ、いつも言ってるでしょ、ひろがいるトコがオレの……」
その先を言いかけて、オレは口を噤んだ
目の前の宏光の表情には、オレが望む感情が何一つ無かったから…
《ひろのいる場所が、オレの帰る場所だよ》
《ﾌﾌ、当たり前だろ…太輔帰るまで、オレ待ってるから…》
何度、そんな約束をしただろう…他人から見れば取るに足らない小さな事だとしても、離れ離れの時間が多かったオレ達には、それは本当に大切な約束だった
だけど今のひろは、その約束どころか、オレとの繋がりすら覚えていない…
「…たいすけ？」
不意に黙り込んでしまったオレを、宏光が首を傾げ伺うように見てきた、
「あ、ううん…なんでもない！だってバッグ置きっぱだし、明日来る時必要なモノも確認しとかないとなぁ…えっと…」
立ち上がり、ひろの視線から外れ、その場の空気を誤魔化すように洗面台やバスルームを見に行った
「…特に足りないものは無さそうかな…あ、冷蔵庫の中、少し補充しとこうか、多分お見舞い来てくれる人も増えてくるだろうし…」
一人でくっちゃべりながら、備え付けの冷蔵庫を開けて中を確認し、ケータイのメモに保存した
「…太輔…」
「んー？」
「ありがとう…」
不意に掛けられた言葉に、オレは振り返りベッドからオレを見つめてる宏光と視線を合わせた
「友達って言うだけで、こんなに色々気を使ってくれてありがとう…世話かけてゴメンな…」
「うん…」
ふんわりと柔らかな笑顔で、そう言ってくれる宏光とは対称的に、オレは貼り付けたような笑顔しか返せない
そんな風に言われれば言われるほど、広がる一方の互いの距離を思い知らされるだけ…
心が竦むような悲しさが、押し寄せる
でも、ソレは自分で決めたこと、…
「いいよ、そんなの……、」
「太輔が、友達で良かった…」
それは優しくて、そして…現実を突きつける残酷な言葉だった
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GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 例え記憶は無くても、仕草や表情はまんまだと思うので、ソコを強調してます、お買い物でぇと始まります、私的に日常生活に萌えちゃうのが好きなので、無駄エピと知りつつ入れますー、ハピバ記念は今回は断念しました、楽しんで下さればいいな、コメ大感謝です！ (2018年9月17日 13時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» こんにちは！コメありがとうございます！はい、エイベさんのカウントダウンは見れなかったんですけど、夜中に目が覚めてソッコーでツベGOです！TL、凄いですねー《藤北プレゼント交換 》ですよね！発売楽しみです！ウチのみっくんは、まだ距離があるかなー笑 (2018年9月17日 13時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
daimomm(プロフ) - GAYASAKURAさん、こんにちは♪みっくんバースデーですね！素敵な１年を過ごしてもらいたいと思います。そしたら何と！こちらのヒロくんは！記憶がなくても、体が動きを覚えてるんですね、きっと。無意識の行動だと思うけど、何かすごく嬉しいです。 (2018年9月17日 12時) (レス) id: 4014bb6c4e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» 楽しい連休をお過ごしくださいねー！コメ大感謝です！ (2018年9月16日 10時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» おはようございます！コメありがとうございます！はい、ただくん出て来ますよー、一騎打ちにはならないと思いますｗ、連休でどこまで行けるかなー、話数考えると移行は必至かも…グダグダ臭が致しますが、宜しければ続き覗いて見てくださればと思います！ (2018年9月16日 10時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年8月17日 17時
