LOVE CASTE … 恋哀階級 vol.３

CASTE … １０４※ ページ10

｢なんで目ぇ逸らすの？｣

｢…え？｣
｢オレを見てよ…｣

そう言ってオレの顎を掴んだまま、キス寸前まで顔を近づけてくる太輔…

尋常じゃないくらいの艶めいた表情に、バクン…と心臓が鳴った

｢…たい…すけ…ッ…｣
｢…洗ってよ…オレのコト……ひろのカラダでキレイにして…？｣

掠れた声が鼓膜にまとわりついて…オレの全身が、その声でいっぱいになる…

｢一緒の香り…付けよ…｣

太輔がバススポンジにボディーソープを垂らし手の中で泡立てる、真っ白で仄かに甘酸っぱさを漂わせたその泡をオレのカラダに塗り付けると、正面から抱き締めてきた

｢このまま洗って…｣
｢うん…｣

スポンジを何回か握って出来た泡をオレの手に乗せると、そこから一掬い人差し指に取りオレの鼻のアタマに乗っけた

それに顔を近づけクン…と鼻を鳴らすと満足そうな笑顔を浮かべる

｢うん、いい香り…、それに可愛い…｣
｢も、バカかよ…｣

どストレートな告白に恥ずかしくなって、そのまま太輔に抱きついて背中に手を回した
泡を塗りつけながら太輔の肌の感触を直に感じた

太輔も同じ様に掌の泡をオレの頬を包む様にして、顔に塗ってくる

｢好きだよ…｣

言葉と同時に重なる唇…

《初めて》のその香りと、太輔の肌の感触…唇の柔らかさ…絡まる舌の動きと弾力にオレは徐々に理性を手離していく…

｢ん…ハ……ぁ…ﾝ……たい……｣
｢ひろ……もっと…オレ欲しがって…ン…もっとキスしよ……触ってよ…｣

首に回してた手を片方捕まれて、別の場所に導かれる…

｢……ッ、おま…オス全開じゃん…｣
｢健全男子ならあたりまえ…好きな人のこんな姿…堪んないよ…｣
｢バカ輔…｣

目が合って微笑み合う…
｢気持ち良くして…｣

その言葉を合図に、手の中の昂りを上下に擦り上げる…太輔の目元が、苦しげに細められ吐息が少し荒くなった

時折絡む視線には、無意識なんだろうけど息を飲むほどのセクシーさを溢れさせていた

｢…っ…｣
そして同じ場所に当てがわれる手…動きがシンクロする
｢たい、すけ…｣
｢感じて…一緒に気持ちくなろ……｣
｢うん…｣

その間も重ね合わせた肌で、太輔を洗っていく

｢ｸｽ、スゴいね…音……聞こえる…？｣

お互いから溢れた蜜と泡が混じり合い、粘着した音が怖いほど耳を刺激して来る、

｢…少し、ガマンして…｣
オレから離れた手が、繋がる場所に触れてくる

｢後ろ向いて…壁に手置いて…｣

その声と、これからされる行為に胸が震えた…

CASTE … １０５※→←再びのGAYASAKURAです

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