願い星が降る夜に… I wish 番外編

願い星…３ ページ4

｢太輔起きろ！朝メシ食おうぜ、オレ腹減った｣

ベッドに腰掛けて、頭くしゃくしゃしながらそう言うと、ベージュのカタマリが少し動いた

太輔スペオキのフワモコな手触りのブランケッ
ト、前にアメリカ出張に行った時買ってきたヤツで抱きつくみたいにして包まってる

動いた拍子に、昨日ソノ後そのまま寝落ちしたから、ブランケットからほんの少しだけ真っ裸の《お尻》が見えてるのか妙に生々しい

ちょっとその時間を思い出して、///てなるけどお腹も空いたしとりあえず起こさねば！とマグニチュードを加えた

｢太輔っ、起きろってば！｣
｢…ン……ヤダまだ眠…い、…｣
｢じゃオレ先にメシ食うかんな！オマエそのまま寝てろよ……っ、わっ！｣

そう言って行きかけた時、腕掴まれてベッドに引き摺り込まれた

コイツ寝起きのクセにけっこう力あるよな…て冷静に状況把握してる自分、ていうかこのパターンはもはや安定のお約束だｗｗ

そのまま抱き込まれて首筋に太輔の顔が埋まる
そのままクンクン嗅いでくるし、掠めるように触れてくる唇が擽ったくて仕方ない

｢…宏光いい匂い…風呂入った？｣
｢ん？シャワーだけな、昨日寝落ちしたから｣
｢ｸｽ…ここ来るともれなく終わんねぇよな…｣
｢オマエ変なスイッチ入るからヤバいんだよ｣

全てを赦してしまうオレも大概なんだけど…

｢だってさ、この家《繋ぐ家》だし…全部繋げたくなるんだよな…ココとか、ココも…｣

そう言ってキスが繰り返されて、スルリと手が部屋着の中に忍び込み、その部分に触れてくる…

｢まだ、柔らかいな…すぐ挿りそ…｣

寝起き特有の掠れた声と、スイッチ入りかけの艷めいた視線…そのまま円を描くように周りを刺激され、思わず挿れるのを赦してしまいそうになるけど、今オレの腹の中満たすのはソレじゃない！

｢あのな、オレが今欲しいのはパンとタマゴとサラダ！｣
｢………はーい…すいませェん…｣

アタマ掻きながら離れてくれる

でも太輔真っ裸だし、レースのカーテン越しに入る光で、背中から腰に掛けてのラインが陰影が付き、そのセクシーさにドキリと胸が鳴る

｢オヤジっぽくなって宏光に嫌われたくないし！｣って、ジム通ったりしてるから程よい筋肉が中々いい感じで…


けどオレ的には、別にそこまで頑張らなくてもいいと思うんだよね…

だってどんな太輔も愛せるから…

もう結婚して１０年近くになるけど、太輔は今もオレの五感と心を惹き付けて離さない最高のダンナだった…

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