願い星が降る夜に… I wish 番外編

願い星…２０ ページ22

｢ガーヤーさーん、キーターミーツー、開けてー｣
｢ぎゃー重いー、手がちぎれるぅ！｣

｢だぁもお、すぐ開けるから！、テメェらうるせーっつーの！｣

インターホンに映るニカ千の、ヤバいほど高いテンションを苦笑いしながら見てた太輔が玄関を開けに行った

｢来たのか？ザル軍団｣
｢ｸｽ、…そうだね！｣

朝イチから来てくれた横尾さんとオレはパーティメニューの準備、太輔は会場設営…というか近くの山に笹を取りに行った

帰ってきてから、オレがサンプル作って教えといた七夕飾りを前に

｢オイ、これどう切りゃいいんだよ…イミフ…｣って、四苦八苦しながらどうにか作り終えて、ソレを笹に結びつけていた

｢お邪魔しまーす！｣
｢おお、笹飾りあるじゃん！めっちゃ懐かしい！｣

｢だろ？オレが山に取りに行って飾り付けまでしたんだ、スゲェだろっ！ちょ、もっと褒めろ褒めろ！｣
｢…うっぜー…｣
｢ねぇ、キタミツこの人なんとかして？｣

｢知らねぇし、そっちでテキトーあしらっとけ！｣
｢ひろ！それがダンナに言うことかよォ！｣
｢ダンナじゃねぇし！｣
｢あ、そかダーリンだよな？｣

………何を言っとる？

｢だ、ダーリン！？｣
｢なに、最近呼び名変わったの？｣
｢そうなのか？キタミツ｣

横尾さんまでが食いつくその爆弾フレーズに、オレは太輔を目で倒す勢いで睨みつけた！
けど、太輔こゆとこホントに天然で…

｢そうなんだよ、こないださぁ…｣ってオレの肩だいて満面の笑み浮かべてるし！

ぎゃーやめろっ！それ以上言ったらっ！

思わず側にあった苺のデカいの二つ口封じに太輔の口に放り込んだ

｢ムググ…あ、めっちゃ甘い♥苺大好き！｣
モグモグしながら、オレにウインクしてくるバカ旦那…

｢…おま離婚されてぇか？｣
｢やだ…ソレ死ぬ｣

｢え、なに？｣｢何なの？｣
狼狽えてるニカ千に、横尾さんが

｢バカップルの通常運転、ほっとけ！｣
って、一応フォローしてくれた

横尾さん、┏○)) ｱｻﾞ━━━━━━━━ｽ！


｢お前ら、宮玉来るまでテレビでも見とけ！｣
｢あ、じゃあさ、これ見ない？オレ懐かしいの見つけた！｣

ニカが持ってきたビデオを繋ぎ、リモコン操作をした

画面に出たのは…



｢あ、…教会……あの結婚式か？｣

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